一日一頁:オスタップ・スリヴィンスキー、ロバート・キャンベル訳『戦争語彙集』岩波書店、2023年。
読みたかった書籍をようやく紐解く。
ウクライナの詩人が蒐集した「戦争の脅威を体験した一人ひとりのストーリーを凝縮させた『語彙』」集。
戦争のイメージは複雑だが「一つのイメージに集約しにくいその実態に形を与え、共通の理解へと近づかせ、当事者同士が認識を分かち合う上でも、言葉は不可欠」と前書き「旅立ちの前に」で日本文学者のロバート・キャンベル氏は指摘する。
然りである。
複数の言語化を通じて、人間協和の時代は必ず訪れる。
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氏家法雄/独立研究者(組織神学/宗教学)。最近、地域再生の仕事にデビューしました。