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【177】フェイジョアは今年は豊作でしたが・・・ 2023.11.20
1 フェイジョアはとても美味しい熱帯果樹
フェイジョアは南米原産の熱帯果樹で、私の記事【24】【31】【87】などでも取り上げていますが、毎年10月半ばくらいから11月下旬くらいに収穫の時期を迎えるフトモモ科の常緑低木です。
果実の味は「パイナップルとリンゴ、バナナをあわせたような味」とか、キウイとモモをあわせた味」などと形容されていますが、パイナップルとリンゴ、バナナをあわせたらどんな味になるのか、わかったような全然わからないようなで、味を文字で言い表すのは難しいなと思うのですが、とても美味しいということは間違いありません。
けれど、フェイジョアはスーパーなどに出回ることがほとんど無いため食べてみたいなら自分で育てるしかありません。
私の場合は、今住んでいる家を建てたときに何か面白そうな樹はないかなと思って探していて見つけたのが最初でした。
自家不結実性があり2種以上の木を植える必要があるということで、当初はマンモスとトライアンフの2本で始めたのですが、それが美味しい実を付けてくれたので、その後アポロ、トラスク、クーリッジ、マリアンを1本ずつ追加していき、現在は6本6種類の木が育っています。
うれしいことにフェイジョアは熱帯果樹にしては耐寒性があり-10度Cに耐えるので、冬場には霜柱が立つこともある我が家でも庭植えで碌な世話もしないのに元気に育ってくれています。
東京の公園などでも植えられているのを見たことが有りますし、関東以南なら地植えでも問題なく育つと思います。
フェイジョアは6月に咲く花も綺麗なうえに花弁はほんのり甘くて柔らかくそのまま食べることができます。
葉も艶やかで観葉植物として育てられることも有るほどです。
大きめの植木鉢に植えればベランダ栽培もできると思いますので気になった方はトライしてみたらいかがでしょう。お薦めです。
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フェイジョアの実は熟しても緑色のままなのでいつ収穫すればいいかは見た目ではほとんど判断がつきません。
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それでも全然困らないのは、熟すと自然に落ちてくれるのです。
毎年10月中下旬くらいから庭に出たときにぽろぽろ落ちている実を拾うのは楽しみです。
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フェイジョアは家を建てたときに何か面白そうな樹はないかなと思って探したのが最初でした。
自家不結実性があるので2種以上の木を植える必要があり、当初はマンモスとトライアンフの2本で始めたのですが、それが美味しい実が成ったので、その後アポロ、トラスク、クーリッジ、マリアンを1本ずつ追加していき、現在は6本6種類の木が植えてあります。
2 今年のフェイジョア
今年はマンモスとトライアンフの他に、トラスクとクーリッジもしっかり花を咲かせ、実を付けるようになってくれて、どういう花粉の組み合わせがよかったのか、例年に比べ、すごく大きな実がなるようになりました。
フェイジョアは花粉の組み合わせによって大きさなどが違ってくるようなのです。
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先日山梨県の道の駅で、フェイジョアを売っているのに初めて出会ったのですが、それは写真の真ん中の2個くらいの小さめサイズで10個くらい入ったパックが300円くらいで売られていました。
この小さいのは長さ4.5cm重さ30g位でしたが、右上の今年の最大級のものは長さ8.5cm重さ90gと3倍も重量がありました。
昨年までの最大級は右下位でしたから今年は全般にすごく大きくなったのに驚いています。
3 フェイジョアを食べる
フェイジョアを食べるときは、果実を縦割りでも横割りでも半分に切ってスプーンですくって食べます。
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食べられるのは中央の柔らかい部分で、ゼリー状の半透明な部分はほんとに美味しいです。その周りは梨の中心部のようなジャリジャリした部分があって食感がよくありませんが食べられます。
問題は皮の部分が6-8mmくらいと分厚くて、大きさの割に可食部分が少ししかなかったことです。
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とても不思議なのですが、去年までは皮はもっと薄くて、2mmくらいまで食べられるものがあったのです。ジャリジャリ部分も少なくて食べ応えがあり満足感が高かったのです。
今年のフェイジョアはどれもこれも皮が厚くて中身が少ないのです。
なぜそうなったのでしょう?
新しい花粉の組み合わせ?
今年の猛暑?
何が影響したのかわかりませんが気になります。
今年になって、もう一つ嫌な傾向がありました。去年まではほとんど付かなかったカメムシが寄ってくるようになってしまったのです。
果実を割ってみると中身が黒くスカスカになってしまっているものがかなりの割合で出てきて、カメムシが果汁を吸ってしまったからではないかと思われるのです。
フェイジョアは外来植物で熟しても緑のままなので、カメムシが食べられるものと気付いていなかったのが、もの好きな奴が吸ってみてこれはいけるというのを学習したみたいなのです。
来年はネットを掛けるとか対策が必要になるかもしれません。
ちなみにカメムシは蝉と近い種類らしいです。どちらも長いくちばしをもっていて植物に突き刺して液を吸います。
蝉の方は木の樹液で何匹とまっても枯れるようなことはありませんから別に困ることはありませんが、カメムシは果物など農作物の液を吸い、吸われたところは黒くスカスカになりひどく苦くなるので全く商品価値はなくなってしまい大きな被害になります。しかも下手に触るとあの臭い、困った害虫です。
ちょっと調べたら今年は暑い日が多かったことでカメムシが大発生したそうです。
地球はどうなっていくのでしょう。心配です。
4 来年に向けて
今年のフェイジョアは気がかりな部分を残しつつも、豊作で一杯実を付けてくれたので沢山食べることができました。
来年はどうなるのか、カメムシ除けのネットを掛けることも視野に入れて少し剪定して木を低くすること、来年あたりからアポロとマリアンも実を付けることが期待されるし、皮ごと食べられるという品種の苗も購入したのでこれは数年先になりますが枯らさないように育てていこうと思っています。