『対話と承認のケア』【読書】
前から気になっていた一冊です。とても面白かった。
『ナラティヴ・アプローチ』について整理してもらえた感覚になりました。
また、実在論と構築論という2つの立場からの病気のとらえ方が書かれていました。
『ナラティヴ・アプローチ』は構築論からなるもので、この考え方は同意することが多かったです。
そして、解釈・調停・介入と『ナラティヴ・アプローチ』を3つに分けてあることも頭の中を整理しやすかったです。
その考え方は、その人の人生そのままを捉えてアプローチを考えていく姿勢だと解釈しました。
そのため個別化されたものとなるのは自然だろうとも思いました。
標準化されたものを当てはめてもどうにもならない時に、このような姿勢が必要になってくるのだと思いました。
介入的ナラティヴ・アプローチのところが印象的でした。
『クライエントが信じ込み、固執している〈私の物語〉が、無数にあるはずの〈私の物語〉のうちの一つに過ぎないことを自覚させる。本来はもっと多能な〈私の物語〉が存在していて、そのなかからクライエントが選ぶことができるのだとあう書き換えの可能性に気づかせる。』