『野の医者は笑う 心の治療とは何か?』【読書】
東畑さんの別の本を読んでいて、参考文献に載っており、興味が生まれたので読みました。
結果、面白くて、先が気になりすぎてその本よりも読み終えてしまいました。
内容は、臨床心理士が沖縄にいる様々なヒーラーやセラピストに会いに行って「心の治療とは何か?」を研究していくというものです。
人類学ばりのフィールドワークの様子が、面白く描かれています。
「治療とはある生き方のことなのだ。心の治療は生き方を与える。そしてその生き方はひとつではない。」
「治療とはある文化の価値観を取り入れて、その人が生き方を再構成することなのだ。」
クライアントがどんな物語を選びとって、生き直すのかに対して、おせっかいをするのが治療やセラピーとか呼ばれるものだと解釈しました。
そして、そのおせっかいをすることでここて挙げられている野の医者自身も癒やされていくと解釈しました。