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動機のつくりかた(というか生き物は動機がない)

まちの大学で「遊び」を捉えなおす、というテーマのイベントをやった時に感じたのは、遊びそのものをどうつくるかより、その前の段階で、自分の「動機」をどうつくるかが難しいと感じている人がもしかして多いかもということでした。なので動機のなさのメカニズムとその解決策を説明します。

自律しなさいと言われる環境

そもそも、自分で動機を見つけて、何かを達成していくことが良しとされる感じが強い社会があるから、動機づけられている人は良い人だ、となる順番だと思う。しかし、

そもそも動機がない場合はどうしたらいいのか問題がある

ツイートで、「やりたいことない人日本代表なんで」みたいなのを見かけて、、ああそうだなー、と思い、だいたいにおいて人はやりたいことはないのではと思った。

人は動機がない。そして生き物全般も動機はない。少なくとも何かを体験する前の段階では。

動機のメカニズム

動機のメカニズムはこうなっているのではというウィリアム・ジェームスさんという人が考えた仮説があります。

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 (「動物意識の誕生」(下) p.162からp.166の内容から作成。)

つまり、飢えたヒヨコは未知の食べ物に遭遇したとき、最初は本能で食べ物をつつき、その後に身体の中から湧き上がってくる「美味しいという味覚」「満腹という満足感」を記憶するのです。この記憶が動機を作り出し2回目以降の行動へとヒヨコを導きます。

この記憶がない状態では、ヒヨコは目的感覚を持っていません。つまりもともとの動機はないのです。将来について動機を持つことは、その体験をしない限りは難しいです原理的に。

本能によって実行された何かの動作が快ければ、それは2回目以降の動機になります。

つまりは、「目的を決めましょう」とか「将来の夢はなんですか」とかは、けっこう間違っている可能性があります。動機は自分からはつくれないので。

じゃあどうしたら良いのか

私が先ほどの図を見て、いま出した結論は1つだけです。

図の①1回目の「動機はないが食べる」を実行することなのではないでしょうか。もし、それがとっても美味しいものであれば、2回目以降の動機になる。まずければ避ける、の二択の結果が得られて、これはどちらも動機になっている。

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よくある対処法として、「好きなことをやってみる」というのがありますが、「好きなこと」は、すでに記憶があり動機付けられていることで、しかも、いまようやく思い出したくらい動機が薄まっているものなので、あまり有効ではないのでは・・・。

だとすると、全くやったことがないし聞いたこともなくて動機がないことをたくさんやってみると、試行する度に、必ず、二択のどちらかの動機が得られます。

動機がない人は内部監査室をやると良いかも!

なんの動機も持てない人は、内部監査室をやったら勉強する気持ちが出てくるかもしれません。N1のサンプルだけど、私は、勉強する気になりました。


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