氏原 大

サラリーマンです。 内部監査や内部統制についてのことを書きます。 取り締まったり、怒ったりするのではない感じの、内部統制を考えます。 https://twitter.com/poka_n

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最近の記事

AIに経済学の問題を解いてもらう使い方

AIには経済学の問題を解いてもらうのはどうだろうか、と思って、「組織の経済学」の練習問題を解いてもらいました。これは勉強法としても使えそうで、数式の動き方をイメージできそうで便利かもと思ってやっています。 こんな感じでGeminiから帰ってきたのですが、どれくらいの精度で正しいのかよくわかりませんでした。もし、これが正しいよ!とか間違っているよ!というのがわかる方がいたらぜひ教えてください! もし、経済学的なものがAIで解けそうなのであれば、この問題文のところを会社やチーム

    • コーポレートガバナンスのことを考えるとなぜ旧約聖書を読むことになってしまうのか(まだメモ)

      ざっくりした考えていることを人に話す前に書き下したもの。 まだ、まとまっている話ではない。 宗教から考えるのはウェーバーのアプローチで、主体の解釈から行くのはフーコーのアプローチなので、両方は違うアプローチだけど、なんか頭の中で一つにしたいという試み。 要約 コーポレートガバナンスの背景にある一つの大きな前提として、会社の責任は経営者に問うことができる、という考え方がある。 責任を問うのは株主だったり、従業員だったりするが、この構造を可能にする元型はどこにあるのだろうか。

      • グループ会社決裁を上意下達でないものとして考えたい

        グループ会社と親会社間で、親会社から方針が降りてきて、グループ会社はその方針に従うという形をとっていることがあると思います。その場合、基本的には親会社が大きい権限を持っていて、それがグループ会社側では次第に絞られていく、というように作られていることが多いと思います。 なのですが、ここを上位下達でない、少しひねりが入ったものにしてみたい。 例えば、「職務権限表」というものがあります。 金額基準だったり、何か対予算比率だったり、ある程度の決裁権限を設定して、職務に紐づいている

        • 風の谷のナウシカ年表をパワポデータにしました

          こんばんは。 この度、風の谷のナウシカ年表をパワーポイントのデータにいたしました。以下よりダウンロードください。 一枚でわかりやすく、今後の世界がどうなっていくのかを確認する目的です。現在から「火の7日間」までの時間がどれほどあるのか、このイベントに向けて何を準備するべきなのか、整理する際にご活用いただけるかと思います。 作成にあたり「ナウシカ考」で解説されているナウシカ世界の出来事を参考としています。 火の7日間 火の7日間は最初の大海嘯が起きた時と考えられています

        • AIに経済学の問題を解いてもらう使い方

        • コーポレートガバナンスのことを考えるとなぜ旧約聖書を読むことになってしまうのか(まだメモ)

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          お願いする仕事の進め方:子供に早く家を出てもらいたいが理由を説明できない

          多くの生活の場面で人は、何かをお願いする必要があります。 家庭でも仕事でも、これをやって欲しいとお伝えする時に、大体そうしたくないと思われて物事は止まります。 例えば、私は今朝「なぜ保育園に遅刻せずに着く必要があるのか?」と聞かれました。 確かに、どうしてなのかわかりません。子供は玄関にくるまでに相当泣いたり喚いたりで時間を使い果たしている状況です。 ここで良い答えを出さないとさらに子供が理由をつけて遅れてしまうかもしれません。ど、どうする…。 焦る私はとっさに「別に理由は

          お願いする仕事の進め方:子供に早く家を出てもらいたいが理由を説明できない

          RCMを交換する会というのを思いついた

          リスクコントロールマトリクス、略称RCMと呼ばれるエクセルフォーマットを内部監査や内部統制部門はお持ちだと思います。 簡単に説明すると、左側に対応するべきリスクが書いてあり、その右側にリスクにどのような対応するか(コントロール)が書いてある表です。 さらに、このコントロールが本当に有効なのかを調べる方法も書いてあります。これを見て、会社全体の統制は健全に機能しているのか?を調べるのです。この表は不思議な表で、私の個人的な感覚では、ビジネス的な文脈とは違う、もっと古い時代の文

          RCMを交換する会というのを思いついた

          ガバナンスの話は「自律と統制のバランス」がテーマになりつつあると思った「全国ないかんMeetup in 渋谷」

          「ガバナンス」という言葉使っているけれども、何かわかるようでわからないと思いました。そこで具体的にどんな状況で話すことが多いですか?とお聞きする内部監査室向けイベントをやりました。 株式会社ネクイノさんが主催する「ないかんMeetup」で機会をいただいきました、集まったのは内部監査室や監査役の方々です。みなさん、1人で進めている人が圧倒的に多かったのです。ガバナンスについても表題のような学びになったのですが、これを進めるのは1人だと大変だな!これは今後も集まった方が良いな!

          ガバナンスの話は「自律と統制のバランス」がテーマになりつつあると思った「全国ないかんMeetup in 渋谷」

          カンブリア紀はすべての動物が鬱だったかもしれない

          少なくとも、最初のうつはカンブリア紀に始まったのかもとされています。やがて忘れる能力を獲得した生物が優勢になっていったのかもということが「動物意識の誕生」に載っていて面白いので紹介します。 カンブリア紀以前には、生き物はお互いを捕食するということがなくて、じっとしていたけれど、カンブリア爆発によって突然、動物は動き始め互いを狙う果てしのない軍拡競争が始まった。 この時に、動物は捕食から逃れるための学習と行動のシステムを獲得した。 けれど、この学習能力が悪い影響ももたらした。

          カンブリア紀はすべての動物が鬱だったかもしれない

          我慢しないのは良いことだけど、我慢しない方法がわからないについて

          我慢するのを止めたら色々良いことがあるのではないかと思って、そういう資料をつくりました。でも、そう簡単にはいかないですよね。 我慢しないのは良いこと? 我慢をするとどんなことが起きるのかを図解します。 何かの理由で我慢をし始めると、途中で嫌になってきた時に、なんで自分だけ頑張っているのだろうとなる。その後、周りの人のできていないエピソードに出会ったときに、相手が変わらないから自分が大変になっていると思い始めます。一方で、自分のできてないエピソードは忘れていきます。 ここ

          我慢しないのは良いことだけど、我慢しない方法がわからないについて

          難しいタスクの割り振りは簡単。簡単なタスクの割り振りが難しい。

          不平等の進化的起源という本を読んでいて、発見した「難しいタスクの割り振りは簡単だが、簡単なタスクの割り振りが難しい」についてです。 この本はジェンダー概念や人種差別が最初は、誰が何をするのか決めるのに便利というところから始まって、誰も非合理的な行動はしていないのに不平等が結果的に広がっていくメカニズムを進化ゲーム理論というものを用いて描いている本です。 この本の最初に「協調問題」が出てきて、これは面白い!と思ったのは、「どちらでも良いこと、誰がやっても同じになること、誰で

          難しいタスクの割り振りは簡単。簡単なタスクの割り振りが難しい。

          リスクと内部統制の関係を説明すると内部監査のイメージがしやすいかもしれない(前回記事のアンケート結果から)

          こんばんは。内部監査という言葉のイメージがあまりにもないのではないかとふと不安に思って、内部監査のイメージについてのアンケートをとりました。 5名の方にご回答いただきました!本当にありがとうございます。匿名なので、どなたが回答してくれたのか全くわからないのですが、ここに深く感謝申し上げます!ここに中間結果を発表しまして、そこから見えた課題に回答していきます。 内部監査について鮮明なイメージがありますか? 5が最もイメージがある人です。1は全くない人。結構イメージがある人

          リスクと内部統制の関係を説明すると内部監査のイメージがしやすいかもしれない(前回記事のアンケート結果から)

          内部監査という言葉のイメージがまるでないかを知りたいです

          内部監査という言葉のイメージが今、どうなっているのかが分からなくなってきたので、皆さんに伺いたいという記事です。匿名のアンケートです。 イベントでやって当日話しながら論点を探したりもするのですが、別にイベントでなくてもできるのではと試してみています。内部監査室はなんか面白い気がしているのですが、そもそもイメージがなさすぎると何も伝わらないのではと思ったので、聞きたいのです。直感で何も考えずに書いてみてください! このアンケートの結果は、このnoteの別の記事として書きます

          内部監査という言葉のイメージがまるでないかを知りたいです

          動機のつくりかた(というか生き物は動機がない)

          まちの大学で「遊び」を捉えなおす、というテーマのイベントをやった時に感じたのは、遊びそのものをどうつくるかより、その前の段階で、自分の「動機」をどうつくるかが難しいと感じている人がもしかして多いかもということでした。なので動機のなさのメカニズムとその解決策を説明します。 自律しなさいと言われる環境そもそも、自分で動機を見つけて、何かを達成していくことが良しとされる感じが強い社会があるから、動機づけられている人は良い人だ、となる順番だと思う。しかし、 そもそも動機がない場合

          動機のつくりかた(というか生き物は動機がない)

          固定観念の気づき方をブレストしてもらって自分の固定観念に気づいた

          鎌倉の地域活動「カマコン」で、学習がお互いに続け合えるまち「学習するまち」をつくるために、まずはお互いの固定観念を見つけあったり、気付けるきっかけを提供できる方法を開発したらすごいのではと思い、全くのノーアイデアのままブレストしてもらいました。 そして気づいたのは、「固定観念に気づく」ということについての自分の固定観念に気づきました。それは、 「固定観念は○○という手段を使えば見つけられる」 というシンプルな思い込みが自分にあり、実際には、手段はいくつか組み合わせないと

          固定観念の気づき方をブレストしてもらって自分の固定観念に気づいた

          内部監査がつまらない理由・面白い理由

          この記事は、以下の内部監査募集を読んだ方から内部監査は面白くない印象でしたが変わりました!という感想があったと柴田さんから聞いたので考えたものです。確かに内部監査は面白くなさそうという意見もありそう!と思ったので、どうしてあんまり自分がそう思っていなかったのかを考えてみました。つまらない理由を考えた後に、内部監査の歴史を振り返って、面白くなるポイントを見つけます。面白いところは「組織が良い意思決定をしているか?」を内部監査が問うようになっていること、です。 なぜ内部監査はつ

          内部監査がつまらない理由・面白い理由

          「学ぶ」とはについて何度も考えた

          「まちの大学」という鎌倉のコミュニティスクールで、活動する上で大切にしていることを言葉にしようと、「学ぶ」とはを結構長い時間かけてまちの大学の学部長の皆様と議論しました。(何度も議論させていただいているのですが、実現はまだまだ遠い先だなーという感じであることを先に本当に本当に申し訳ないなと思いながら付け加えます・・・。) 2019年に始まったときから「まちの「人」と「学び」に出会う場所」という言葉を掲げています。「まちならではの強みを学んで、みんなが活躍して、その強みがまち

          「学ぶ」とはについて何度も考えた