２杯（🐏）眩

習慣的に画面をタップする

13：48

そろそろ本日２杯目のインスタントを淹れてもいい頃合いだろうか、、

…

ぞろぞろ
のろのろ

毒が回りきった四肢を引き摺って
歩いてまいりました

たしかに
そこに
物語の果てを垣間見たのでございます

明日も同じように
挟まれた黒の
意味探し

施しと称し
どれだけ無駄死にをさせてしまったのでしょう

約束をしましたね
行くのであれば数えてはなりませんと

口内炎を
舌でつっつくような

被虐を嗜むくらいには
平凡な日々の

心臓の位置にある
心臓のみが

わたくしの蟠りなのです

カーテンの裏で
あいかわらず雲が線を描き
夜が降りては
太陽が昇っていきます

指先から伝わる温かさと
対抗する感触が
僅かに残ってしまうのです

その罪を咎められたなら
その罪を許せたなら
どれだけ生き易かっただろう

可笑しくて眠れない羊飼いが
ひとりふたり

ひとりは
カラスが黒く目に映らない日を待ち

ふたりは
ひとりになる日を乞い願い
ひつじを延々と
延々と

数え…

2024.2.1   星期四   晴れ
（椎名林檎「眩暈」）