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【UW映画感想】#78『インサイド・ヘッド2』【押川賢吾】

11歳の女の子ライリーの頭の中の5つの感情たち
ヨロコビ、カナシミ、ムカムカ、ビビリ、イカリ
の大冒険を描いた『インサイド・ヘッド』から2年。
13歳になったライリーの頭の中に、新たに思春期のデリケートな感情である
シンパイ、イイナー、ダリィ、ハズカシの4つの感情が登場。
またもや頭の中で大冒険、的な話なんだけど

良かったね。

構成とっても良かったね。


前作が
人生は喜びだけでなく、悲しみを受け入れる事も大事。
さまざまな感情が混ざりあって"自分"が出来ているんだよー

的メッセージだとしたら今作は
人生はポジティブな考えや良い思い出だけでなく、ネガティブな考えや嫌な思い出も必要。陰と陽が混ざり合った"自分"で良いんだよー
的メッセージの映画。
監督が
「この映画は、自分自身を受け入れることをテーマにしています。
ダメなところも含めて、自分を愛すること。
誰しも愛されるために、完璧である必要はないのです」

と述べているけどまさしくその通りの映画。

俺も嫌われないために好きでもないドラマとか見てたし、イジメられないようにタバコとか吸ってた。
周りに合わせて自分(感情)を殺す事に慣れ、大人になっても毎日不安で人を羨んだり、自分を卑下したりしてた。

でもそんな自分を否定しない。
そういう自分でも良い。
そういう自分も受け入れる事で、大人になっていく。

自分を愛するまではいかなくても、ダメな部分も含めて自分だと認める事が成長なんでしょうね。

配られたカードで勝負するしかないのさってスヌーピーも言ってたし、
俺はこういう人間だ!ってビッグダディも言ってた。

その上で努力できる所は努力しないといけないけどね。
今の、今までの自分を受け入れるという事は
これからの自分を諦めるという事では無いからね。
勘違いするなよ。
ちゃんとジムに行けよジムに。

カナシミがポジティブに頑張ったり、ヨロコビが泣いたりするのも、複雑な感情を
演出してくれてて良かったね。

自分はもちろん自分以外の人たちにも優しくなれる、そんな映画でした。
でも一番良かった所は間違いなく

ランス・スラッシュブレード。

このキャラ見るだけでも価値あるくらい気に入りました。
僕からは以上。


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