わたしのなかの光
数えてみたら、5時間も経っていた。できたテキストはかなり整えられて、150字程度のものが数本。このできあがりを見て、それだけの時間と労力がかかったことを推しはかれる人がどのくらいいるだろう。いくつもの資料を読み、要点を抜き出し、まとめ、何度も声に出して推敲した文章。わたしが1文字いくら、で値段をつける世界にいたくないのは、じぶんがつくるものに対して誇りを持っているから。そしてそれは同時に、量で測った結果だけを見て価値を決めようとするものへの抗いなのかもしれない。精魂込めてつくり上げた文章に1文字いくら、で値段をつけられる同志への、励ましなのかもしれない。
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分かりやすいものを作り続けてきたわたしは、このままでは個としての存在意義がなくなってしまうと弱音をこぼした。けれどそんな時、誰かが言った「難しいことを分かりやすく示すのはすごい手腕」ということばに救われたのだった。
まだ見ぬ遠くにあこがれて、今ここにあるわたしを忘れてしまいそうになる。周りがくれる優しさで、すでに手にしているものに気づく。それを繰り返しながら、いつの間にかじぶんだけの道ができてゆくのだろう。大切に、素直に、わたしの中に煌めく光を見つめていたい。
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