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「ファラオの密室/白川尚史」を読んで感じたこと

本スキー倶楽部福岡支部の可愛い酒豪書店員さんに激推しされ、彼女が勤める書店に来店して、この本を購入させてもらいました。

ファラオの密室
この妖艶な美女は死者の審判をするマアトかな?

古代エジプトを舞台としたファンタジーミステリーで、とっても面白かったです。

私が小学生くらいの頃に古代エジプトのブームがあったのです。テレビの特番で吉村作治さんがピラミッドを調査研究してたり、ミイラ展や古代エジプト展があちこちで開催されたりしてました。当時は古代のロマンと異国への憧れに満ち満ちてました。
そんな時代を過ごしてきた私ですから、死者が蘇る設定なんてすんなりと受け入れます。

殺されたセティが心臓の欠けがあるため死者の審判を受けられず、現世に戻って心臓の欠片を探してくるように命じられるのです。蘇ってのタイムリミットは3日間。
心臓の欠片を探し出すためには、死んだ理由からから追い求めなくてはなりません。それは事故とされているけれど、殺人の疑いもあるものでした。

蘇ったセティとミイラ職人タレクとの気持ちの良い信頼関係、逆に奴隷カリの孤独でツラい生活、権力を欲する腐敗した人々、当時のエジプトの実態が体感できた気がします。
希望の見える終わり方も良かった!

読み終えたあとにプロローグを読み返しましたら、見える景色がガラっと変わりました。
あー、面白かった!

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