「あずかりやさん・彼女の青い鳥/大山淳子」を読んで感じたこと
目の見えない桐島くんが店主で1日100円でどんな物でもあずかるという商いをするあずかりやさんのシリーズ3作目。
語り手はノミ、老婆、青い鳥、原稿、柱時計と、なんだか意表をつくものが多かったなぁ。
預かった幼い子供が置き去りにされたのでは疑惑があったり、預かった時計が盗品だという疑いで警察が来たりと、ざわつく事案に巻き込まれていても桐島君はいたって平静です。こんな青年いる?!
こんな桐島君だからお客さん達も話しをしたくなるし、どんな話しでも肯定して聞くから、お客さん達は心を開いていって悩みが軽くなるんでしょう。
「青い鳥」に登場した女の子が「彼女の犯行」にも登場しします。そして、次作にもね。色々あちこち絡み合うの楽しいです。
全体的に切なくも優しい空気漂うお話しでした。その中でも「かちかちかっちゃん」、ふざけたっぽいタイトルなのに、良かったなぁ〜〜〜。