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『神の悪手/芦沢央』を読んで

将棋が趣味な父から差し方を教えてもらったけど、ちっとも面白さがわからなかった子どもの頃の私。駒の進み方しかわかりません。
そんな私なのに、将棋を題材にした作品にはなぜか心惹かれるのです。
こちらもそう、将棋にまつわる5つの短編集です。

そそられるタイトルですねぇ

被災地で開かれた将棋教室で出会った少年が奨励会の先輩をうっかり殺してしまった男の将棋人生をかけたアリバイ差し。成立しない詰将棋をする少年の過去。事故によって記憶障害を負ってしまった青年棋士。将棋駒を作る駒師の世界。

色んな側面から描かれてて奥行きがある作品たちでした。
どれもこれも面白かった!
中でもお気に入りなのが2つ。
まず、表題作「神の手」は汚い感情をクソだなって思いつつハラハラする緊迫感がたまりませんでした。
もうひとつの「ミイラ」はクレーマーぎりぎりの少年の過去の事情を想像する優しさにほんわかしました。

オビでコメントを寄せている方々も豪華✨コメントも絶賛です✨

この絶賛はあおりではありませぬ





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