「花散るまえに/佐藤雫」を読んで感じたこと
2023年のおかき的ベスト本の4位はこちら
時代は明智光秀の謀反である本能寺の変の少し前から豊臣秀吉の繁栄を経て石田三成が斬首となるまで。細川忠興と細川ガラシャ(玉)の歪んだ純愛のお話しでした。
愛情たっぷりに育った自由で奔放な玉が初めて忠興とあった時に感じた寂しそうな目をした人という印象を持ちました。
実際に、忠興は愛を知らずに育ったため、愛し方がわからない。玉からの愛を独占したい思いが暴走してました。嫉妬、束縛、幽閉(これ軟禁ですよね)、監視、、、束縛系ヤンデレですね。
玉はかなりの美女だったそうなのです。それにしても、ねぇ。
忠興も同じく美男で、見目美しい可愛らしい夫婦だったそうですよ。
玉が離縁したいと思うのも当然だと思うのですけど、キリスト教に心酔していく中で、忠興を理解して許して、、、。玉は心が大きくて凄いなぁ。
ガラシャの辞世の句には泣きました。
「散りぬべき時知りてこそ世の中の花も花なれ人も人なれ」
史実に基づいている部分も多い(らしい)です。
きっとこんな恋愛模様だったんだろうなと夢中になって読みました。
高校生の私にこの作品を読ませてあげたい。そしたら、歴史が苦手ではなく好きな教科になってたのだろうなって思うのです。
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