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異国の地にて想うを想う
以下の文章は、トルコから日本に本帰国した年2020年の8月25日にFacebookに書いたものです。タイトルは今思いつきでつけました。
今日もなにか新しいものを書こうと思ったのですが、特に何か書きたいことがあるわけでもないなと思いまして、過去の文章をそのまま転用しようという安易な発想にて「蔵出し」いたします。
私の地元にも、国外から技能実習生か何かの制度で働きに来ている外国からの若い人たちがそこそこいて(聞いたら、男女問わずいるらしい)、うちの地元で何をしているのかと聞くと、水産業に関係するなんやかんやの仕事をしているのだそうで。で、私が朝夕とダイエットのために歩いておりますと、よく自転車でそのあたりをすいすい走っていて、なんなら会釈もしてくれたりします。
で、先日のこと、女の子が四人ほどきれいに並んで車道の端を走っていて、あれこんな夕方に買い物でもいくんかしらと思っていましたら、海水浴場のところで自転車を止めていて、四人できれいに間隔を空けて(三密を避けなさい、というお達しでもあるに違いない)座ってじっと夕日の沈む海の方を眺めている。
ただの汗かいてる中年おじさんなので、もちろん何も声をかけずに過ぎ去りましたけど、国外に出てきて、市街地からも離れた娯楽の少ないところで、集団寮生活みたいなことをしながら、夕方海の向こうを眺めているわけです。思うところ多々あるよなあと想像するだけで、個人的にはぐっとくるものがあります。私の場合は滞在した先が内陸地でしたし、ありがたいことに現地でもよい待遇でしたが、それでも海外にそれなりに住んでいた身からすると、彼ら(彼女ら)を決して他人事のようには思えないのです。
彼ら、彼女らが少しでもよい環境にいることを願うばかりです。もっとも、僕らの故郷は空気が比較的きれいなのと夕日と海と山が美しいということは保証できるけど。
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