見出し画像

働きながら2回目の大学を卒業しました



何度も心が折れた。
できない自分が苦しかった。
できる人を尻目に自分を責める日々。

でも、どうしてもやり遂げたかった。
「本当にやりたいこと」を実現したいから。


・・・・・・・


「 お前は今生きる世界で何がしたんだよ?
 何のために生きているんだよ? 」



そんな問いが、
目の前でやることを遮ってまで出てくる。


僕には夢がなかった。目標がなかった。

”やりたいこと”なんて僕の辞書にはなかったし
”できること”は何もないと思っていた。

言われたことはちゃんとやるけれど
言われないことは何一つできない。

相手が喜ぶこと、評価されることばかり行い
自分が喜ぶこと、満たされることは知らない。

”どうしたらいいの?”とアドバイスばかり求め
できなかったらその人のせいにする。
どうせできないのだからと諦める。

敷かれたレールの上に乗って生きてきた僕は
自分でレールを敷くことをずっと避けてきた。

何千枚もの仮面をかぶって過ごしてきた26年。

人のことも、自分のことも分からなくなった時
生きるのを諦めようとした。無意識のうちに。


ーーーーー


そんな生き方をしていた僕にも、夢ができた。


今の世界を心地よく過ごせる人を増やすこと
個性を尊重し合える空間と機会を作ること
感受性という視点で個性を捉えられること



僕と同じ苦しみをわざわざ味わう必要がない。

経験は大切だけど、”自分ごと”じゃなかったら
かえって苦しめてしまうと分かった。

心のこと、身体のこと、神経のこと
瞑想のこと、禅のこと、在り方のこと
そして、HSP概念のこと。

大手不動産業界で働きながら、
少しずつ勉強とアウトプットを始めた。

その積み重ねの結果、
今のクリニック勤務につながっている。

HSPと自認する方々との対話を通して、
実施しているワークの効果と変化を通して、

「HSP概念が曖昧だからこそ、
 自分が研究と実践を通して明確にしていけばいい」
と考えるようになった。

ただ対話するだけではダメだ!!

・横との連携  :コーディネーション力
・心理療法の深化:専門性と信頼性
・研究と発信  :HSP概念の支援への応用

この3つを実現するためには
公認心理師・臨床心理士としての役割が大切。
そう思うようになった。


資格を取ることにこだわりはなかったけれど
はじめて「やりたい」が芽生えた瞬間だった。

ーーーーーー


2022年、大学心理学科に入学した。

長期連休はずっとスクーリング
レポート・課題・試験に追われる日々

頭で思い描いたペースの通りにならなくて
自分への怒りが爆発した時もあった。
妻を怖がらせてしまったこともあった。

自分で決めたことほど、
できない時のダメージが大きい。

失敗しないように、ソツなく手堅く生きてきた
僕にとっては試練の連続だった。

社会人になって、たくさんの挫折を経験したけれど
意外にも自分の中に「大玉」があったと分かった。

それは、
失敗すること、恥をかくこと、できないこと
を受容することだ。

自分を生きるのは、難しい。
だからこそ、自分で創っていい。
そんな実感が得られたことは大きな成長になった。

全ての単位を取得し、心理実習も終わり
卒業式に臨んだ。

年齢も、入学時期も、目的もバラバラな人たちと同じ教室で卒業証書を手にできた時

この2年間を締めくくるだけでなく
新たな世界へ羽ばたくスタートに立てたと
実感できた。

僕のやりたいことは、まだまだ道の途中。
心理師/心理士への道はとても険しい。

直近でも大きな挫折を味わった。
でも今経験できることの全てに
意味があると今は思えている。

自分の抱く悔しさや悲しみ、
自分が決めたことへの責任と恐怖、
それらをなかったことにせず共に歩んでいこう。

ーーーーー

共鳴してくださったら、
応援したいと感じてくださったら
フォローお願いします。

最後までお読みくださり
ありがとうございました。

宇賀神

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?