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HSP(Highly Sensitive Person)最新学術研究視点『環境感受性理論』について紹介します。
こんにちは。HSPナビゲーターの宇賀神です。この記事では、HSPの学術的視点について書いていきます。
この内容は、東京大学 大学院教育学研究科 総合教育科学専攻(教育心理学コース)飯村周平先生が運営する「Japan Sensitive Research」サイトの内容の紹介となります。詳細リンクはこちらです⏬
HSPの学術的視点を抑えたい理由
僕は現在、東京のあるクリニックにて「HSP特別外来」の担当としてセッションをしています。医療機関との連携において、現在のHSP研究内容と齟齬がないようにする必要があります。そのため、研究に基づくHSPサイトが立ち上がるお話を伺い、とても嬉しくなりました。(飯村先生に心から感謝です)
クリニック勤務の経緯はこちら🔽
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現在のHSP認知においては、ポピュラー心理学(SNSやメディア等で発信された視点)と学術的なHSPの捉え方が違っている部分がある状況です。それについては、Youtube動画にてお話しいただいていますので、そちらをご覧ください。
HSPという言葉とどう出会ったのかによって、どの媒体から知ったかによって、捉え方は様々であると思います。僕自身は心理学領域の本コーナーからHSPを知りました。そこからHSP概念が提唱されるまでの流れや、脳神経学領域の深くまで学ぶことになります。僕が発信している「HSPの捉え方」5選については下記参照ください。
医療現場においては、脳神経学的側面から、心・脳・身体にアプローチをとっています。特にHSPさんへのセッションの場合、身体の内側で起こっていること今の反応や感覚を丁寧に見て、根本原因と然るべき対処法について探っていきます。
そのためには、学術的側面をしっかり認識した上で、対話していく必要があります。現在もHSP(環境感受性)についても研究は現在進行形で、まだ明確でない要素もあります。今後の動向を随時チェックして、臨床現場に反映していきます。
環境感受性とは?
HSPを学術的に説明するならば、HSP/HSCは「環境感受性が特に高い人たちのラベル」となります。サイトを引用させていただきますと、
「ポジティブおよびネガティブな環境に対する処理や登録の個人差」として定義される概念
環境感受性は、ヒトが誰もがもつ一般的な性質です。低い人から高い人までのグラデーションがみられます。その分布の形状は、正規分布(平均値周辺に人数がもっとも多く、平均値から左右対称の形状)を示すことが示唆されています。
と記載されています。
重要なポイントとしては、「良くも悪くも」環境の影響を受けやすい、ということです。最近の情報は、ネガティブ要素(いきづらい・しんどい・辛い)方向にのみフォーカスされがちですが、良い環境の場合は、良い影響も強く受けます。
また、HSPと非HSP、HSS型HSPや内向型HSPなどなど・・・学術的側面では、カテゴリ分けされるものではなく、あくまでも感受性の高さがどれぐらいなのかを示すものに過ぎません。
元々感受性についての研究はされており、HSP概念においても
「感覚処理感受性(Sensory Processing Sensitivity)」に関する研究から広がっていきました。いい環境であれ、悪い環境であれ、感受性には差異がある「差次感受性」の考え方もあります。
それぞれの感受性に関する理論において共通することとして、
感受性の高い人は、良くも悪くも影響を受けやすい ということです。
環境感受性は、感覚処理感受性、差次感受性、生物感受性等の各理論を統合して、2019年に提唱された理論となります。
本件については、動画でも話しました。動画や声の方が得意な方はこちらをご覧ください🔽
『環境感受性理論』を深く紹介|HSP |感覚処理感受性・差次感受性|エビデンス学術的視点
最後に
いかがだったでしょうか。学術的視点は奥が深く、まだ解明されていないことも多いので、とっつきづらいところがあると思います。HSPの概念に出会ったことで、僕自身とても楽になりました。そして今の仕事につながっています。これからもクリニック勤務する中で、たくさんのHSPさんと対話していきます。その現場臨床の中でわかることと、脳神経学領域と絡めて、HSPのことをより深められたらと思っています。
今後もHSP最新研究について変化あった際は、紹介していきます。
今日もご覧いただきありがとうございました。
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