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[東北旅行] 再来週、仙台行かない?

「明日の夜、ご飯でも行かない?」
くらいのノリで旅行に誘われた。
そろそろ一休みしようかな、と思っていた午後のオフィス。ふらりと寄ってきた同期から開口一番にそんな言葉が出てきた。

彼女とは、何度も一緒に旅行にも行っている仲だ。仙台の同期と狐に会いに行くという。二つ返事で承諾した。
聞けば自分は既に新幹線を取っており、同じく声をかけたもう一人と調整しろとのこと。なんとも雑だが、仕事の早いもう一人のおかげでその夜には宿も新幹線も全て抑えて、私の中で過去最速で旅行が確定した。

旅行日:2020/11/6(金)-7(土)

みんな同期なので以下のように言い分ける。
H : 最初に誘ってきた同期
S : 仙台にいる同期
K : 私同様誘われた同期

初秋の東京駅

私とKは14:36東京発の新幹線で仙台へ向かうことに。集合はホームで。
ということで折角なので少し早めに東京駅に行きランチをとることにした。

東京駅は何度見ても美しい。いつかステーションホテルに泊まりたいな、なんて思いながらKITTE最上階からも駅を眺める。
国の中央駅たる佇まい。
普段の勤務地から二駅しか離れていないのに、何か特別感がある気がする。

ランチはKITTEにあるお店の中から、これから東北に行くという理由で比内地鶏の親子丼を食べられるところを選んだ。いぶりがっこもついてきて美味しかった。

時間まで丸の内をぶらつく。
ランチタイムをすぎて人の少ない平日の昼下がり。色づき始めたイチョウの木々が初秋を感じさせる。
街路樹が多くて綺麗でお洒落だな、この街。
今度もっとゆっくりぶらぶらしに来よう、平日に。

さて、コーヒーを片手に駅へ。
ホームでKと合流し、数年ぶりのやまびこに乗車する。東京から仙台まできっかり2時間。急ぐ旅でも無いので、いい具合の乗車時間だ。
電車の中ではお互い気ままに過ごし、仙台着。その日は飲むだけの予定だったので駅前のホテルにチェックインして、Sの終業を待つ。
Sの上司も合流して美味しい日本酒を飲みながら、翌日の旅程を検討する。ここで上司から先週秋保大滝に行ってきたと写真を見せてもらう。いいじゃん、ということで下調べもほぼなく、ラフな感じで旅程が決まった。

秋保(あきう)

9時半  集合
10時 仙台出発

時刻は10時前。Sお気に入りのお米屋さんでおにぎりを買い、車の中で遅めの朝ご飯。仙台駅から秋保大滝まで1時間ほどのドライブ。旅程は全てSに託してある。

この4人で旅行をするのは2度目。前回は、平成最後の旅行だった。この時も(もう少し下調べしていたものの)旅程は殆どSが設計してくれた。
個人的には旅程をしっかり練ってから出立する方なのだが、このメンバー内では、私は行きたいとこの候補をあげるだけでほぼ何もしないポジションに甘んじている。気づけば旅程が綺麗に組み上がり、素敵な宿は抑えられているんだもん。

11時 秋保不動尊到着

秋保大滝は、秋保不動尊の奥にある。
平安初期、延暦寺の第3代座主慈覚大師が山形の立石寺を建立した道すがら、大滝の壮観に心打たれて不動尊を安置し、立石寺の奥の院としたそう。神仏習合、入り口には鳥居が立つ。不動堂の脇には、とても立派な銀杏が佇んでいた。
このまま県道62号線を進んでいったら、立石寺に着くのだと今GoogleMapで気づいた。山寺の玉こんにゃく食べたいなぁ。

その脇を抜けていく。少し終わりかけだけれど、木々の錦織りなす景色が美しい。

落差55m。諸説あるようだが、華厳の滝、那智の滝と並び、日本三名瀑に数えられる名瀑、らしい。
華厳の滝は小学校の修学旅行で、那智の滝は一人旅で訪れているから、三名瀑諸説その1クリア。

滝壺まで0.8kmと標がある。これは行くしかないと進むも、急な登り階段が出てきて戸惑う。あれ、滝壺って下じゃないの?
とりあえず進んでみたら、急な下り階段が出てくる。木の根を進む、思いの外アグレッシブな道だ。舗装された道に出て坂をくだり、橋。からの絶景。

反対側に滝も見える。下に人がいる。
まだ降りられるようだ。

落ち葉で少しぬかるんでいたりするところもあり、足元ばかりみて歩いていた。
すれ違うには道幅が狭いところもあったりする。

深呼吸すると滝壺から霧散する冷気が心地よい。潤いのある空気。新緑の季節も清々しいだろう。
滝壺の周辺は、岩が凄かった。足元も不安定なので、両手は空いている状態が望ましい。

12時  秋保不動尊出発
12時半 蕎麦屋着

ランチは秋保神社裏手の蕎麦屋へ。ここの蕎麦茶が美味しすぎて、買って帰ろうかどうかギリギリまて悩んだ。

13時  秋保神社

蕎麦屋に向かう際、大量の「勝負の神」の幟はためく光景が気になり、食後に秋保神社へ。
そこは平安初期の坂上田村麻呂が熊野神社を祀ったのが始まりという由緒正しき神社だった。

勝負の神、ということで羽生結弦選手をはじめとするスポーツ選手なども参拝している模様。私も学生時代は体育会、近所だったら絶対毎年お詣りしただろうと、心が少し疼いた。

宮城蔵王キツネ村

秋保は仙台から西の方角。ここから南へ、いざ蔵王。
時期がよければ、御釜とかも行きたかったのだが、数日前に道路が冬季休業に入ってしまったとのこと。なので、蔵王へはキツネに会いに向かう。

13時15分 秋保神社出発
14時20分 蔵王キツネ村到着

ネットで調べていた通り、入り口には何故かゴリラが居た。
受け付けでがっつり注意事項を伝えられて園内へ。中はもふもふだらけだった。

至福のひと時。
時間が合わず抱っこ体験は出来なかったものの、視覚情報から仕入れるもふもふ感だけでももふもふ。
超至近距離で丸まる狐団子。
冬毛尻尾かわいい。

ホッキョクギツネもとても可愛い。

園内には狐以外に、山羊とミニホースと兎(は冬季で見える位置からは撤退していた)もいる。

個人的には、もっともっと居たかった。けど、写真撮りまくってて全然生態についての説明書きとか見てなかったら置いていかれるところだった。

15時半 出発
17時前 仙台市内着
17時半 牛たんの一仙着

市内に戻ってきてパーキングに車を止める。定禅寺通りを見てみたい、という私の発言で定禅寺通りを経由して牛たんの一仙へ。もう薄暗くて、並木はよく見えなかった。
牛たん定食、凄く美味しかった。そしてボリュームも多かった!テールスープもたっぷりだし、ご飯茶碗のサイズは他の牛たん屋さんより一回り大きい気がする。牛たんは胡椒が効いていて美味しい。南蛮味噌は辛すぎず、これも凄く美味しかった。

18時半 仙台駅着
20時  新幹線乗車

Sおすすめの笹かま(白謙)と、Sの後輩お気に入りという牡蠣の潮煮、ずんだ餅と黄金のかもめの卵(岩手じゃん)をお土産として購入し、ずんだシェイク片手に帰路へ。帰りのやまびこはほぼ満席だった。

* * * * *

車でないと行きづらい所は一人旅では選ばないから、いつもと違う景色が楽しめた。しっかり計画練って行くのも楽しいけど、勢いで決めて行くのも(そこから速攻で組んでくれる人がいるからかもしれないが)、また楽しい。
一人旅も夫婦旅も、同期旅も、結局のところ、どれも、好き。

過去の同期旅

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