決めつけワードに反感を持った理由
あるTwitterで見た一言に、違和感を感じた。
それは一瞬で忘れるものではなく、今でも一字一句間違わず覚えていて、段々と静かな怒りに変わっていった。
スルーできなくて、その言葉に違和感を感じた時点で実は怒りがセットになっていたんだろう。
その言葉は、
「女は3歳から女って言いますからね」
という一言だ。
これを見て、どう思うだろうか?
当然かも知れないが、このTwitterは男性らしき人が呟いていた。
元々は別の人が書いたツイートに対して、共感の意味でリプをしていた人の言葉だ。
そのスレッドの誰もこの言葉に反応はしてなかった。
さっと忘れてしまった人たちがほとんどだろう。
でも、私は「はあ?」と怒りに変わったのだ。
そこで理由を考えてみた。
多分私は、
「女、というカテゴリーで一括りにされたことに腹が立った」
「3歳から女の意味に、侮蔑を感じた」
いわゆる「決めつけワード」に反感を持ったのだ。
元のツイートは紹介しないが、その人の高校生のお嬢さんが言った言葉に対して、書かれたリプだった。
私は、「3歳から女」の種類には多分全くはまらない。
3歳頃から男子と取っ組み合いの喧嘩をし、
おもちゃは自動車。
父には「なんでも一番になって帰って来い」と言われ育ったし、負けず嫌いの私にはしっくりきた。
好きな男の子もいたが、周りの女友達のように誰かを出し抜いて、牽制して自分の好きな人と「両思い」になろうと思ったことはない。
嫉妬心には覚えがあるが、それは男性も同じだろう。
だからこそ、「女って」という言葉で括られたくないと思ったのだろう。
男性、女性ではなく、「個性のひとつ」として理解してほしいという気持ちがあるんだと分かった。
じゃあ、逆に私が「男性って子供みたいですよね」と言ったことはないか、と言われると、言ったことは、正直ある。
そこで気づいた。
自分が言われて嫌なことは言いたくない。
たとえ無意識あっても。
男性、女性、だけでなく、
学生は
若い人は
お年寄りは
大人は
と言う、カテゴリーでひとまとめにして語ることが、誰でもあると思う。
その時には、その人自身を見てない、その人の個性として認めず、
「若い人だから」で、自分も納得し、理解したつもりになっている。
怖いことだなと思った。
そして思い出した。
客室乗務員時代に先輩に何度も言われた言葉を。
「どんなにベテランになって、お客様はきっとこれを望んでいるに違いない、と
思っても、必ず確認して。確認せず思い込みでサービスをしたら、押しつけのサービスになるから」
本当にその通りだと思ったことは、何度も経験している。
最後の最後にお客様に確認して良かったと思ったことが、ある。
99%間違いないと思っても、答えはそのお客様自身が持っている。
女だから、男だからではなく、その人自身がどんな人なのかをしっかり理解しようとする気持ちを忘れてはいけないんだなぁと改めて思った。
たった一つのTwitterのリプの、たった一言にこれほど反応したのには理由があると思ったが、スルーしなくて良かった。
少なくとも私が関わる人たちには、一切の思い込みや決めつけを持たず、理解するよう努力しよう。
それが「人を大事にすること」だと思うから。
それが「自分を大事にすること」だと思うから。