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私がモチベーションについて書く背景


初めまして。
上野博美と申します。
元客室乗務員で、現在エアラインスクールの代表をしています。

その前にエアラインスクールで教えていた経験を含めると、

今年で30年になります。
エアラインスクールを経営し、生徒さんたちを教え、

入塾者も増やしていく、という、ほぼ全てを自分でやっています。


今まで、先生を雇ったこともありますが、先生によって違うことがあると、

生徒さんが混乱するため、私が一人で教えています。


このエアラインスクール以外に、以前は20年ほど高校、短大、

大学の進路講話、キャリアセミナー、マナーセミナー、

面接セミナーで年間150回、200回くらい講演をしてきました。
またその他に、企業の社員研修、接遇研修も行ってきました。
客室乗務員歴は、7年ほどです。

これらの仕事の共通点は、
「人に接すること」


「人に喜んでもらうこと」


「人をやる気にさせること」


など、全て「人」相手の仕事だったことです。

「私がこの仕事を続けてこれた理由」


このように私がこの仕事を続けてこられたのは、

私自身が「人に興味関心が強い」からだと思っています。


私は「人間観察が趣味」で、「人間プロファイリング」

と称して、生徒さんたちや相談に来られる方々を初対面で

どのくらい見抜けるか、が楽しくて仕方がありません。

電車に乗っていても、他の乗客の人の「職業あて」を

頭の中でやっていたり、
カフェに行けば、おばさま同志の話から、

この二人の力関係を想像しています。
(聞き耳を立てているのではありませんが、

皆様結構大きな声でお話しされているので、自然と聞こえてきます)

高校生なんて、年の差でいうと40歳くらい離れていますから、

世代の感覚の差も当然あります。
中には、反抗的な生徒もいたり、全く理解できない、

と思うこともありますが、そんな時こそ、好奇心が湧き出してきて、

「好きか嫌いか」ではなく、
「新種を理解したい」(新人類、という意味)

という気持ちになるのです。


だからこそ、生徒さんたちをえこひいきしたことは一度もないと思いますし、
みんな同様に可愛いと思えるのです。

これも全て「人への興味関心が強い」からだと思います。

「モチベーションに興味を持った理由」


ただ、エアラインスクールの生徒さんたちには、希望する航空会社に

合格してもらいたい、と私も思い、生徒さんも合格したいと思って、

私のスクールに通ってきているのですが、

人によってモチベーションの差があり、モチベーションが高かった人も、

だんだんとモチベーションが下がる、ということも見てきました。


最初は、モチベーションが下がった原因がわかれば、

立て直せると思っていたのですが、人によっての差は変わりませんでした。


どうしたらモチベーションを維持して、合格まで頑張ってもらえるんだろう。


あれこれと、試行錯誤しながら今まで教えてきました。

「生徒さんの顔がパッと明るくなった瞬間」


そんな中で2018年に、生徒さんを教えている時、

気づいたことがありました。

この方はやる気もあったし、客室乗務員になりたい気持ちは

とても強かったのですが、

「なぜ客室乗務員になりたいのか」
という質問には、なかなか答えが出てきませんでした。

そこで、他の質問について考えていただくために、

アルバイトの話を聞いたり、中学生、高校生時代の話を聞いていました。

すると、
「この人は、誰かに頼りにされると、やる気が出る人ではないか」
と思って、聞いてみると、

「そうです!そうです!頼まれたり、任されるとすごく頑張ろうと

思えるんです」


というのです。


そこで、「じゃあ、もしかして、客室乗務員の仕事は頼られる仕事だから、

だからなりたいと思っているのではないですか」
と、仮説をぶつけてみました。
すると、

「ああ、確かに、私が最初に客室乗務員になりたいと思ったのは、

大学のエアラインセミナーに客室乗務員の方がこられてお話をしてくださる時、
直前に私の友人が倒れたんですけど、
みんな、私も含めてびっくりして、どうしよう、と思っていたら、

セミナーでお話するはずの客室乗務員の方がこちらまできてくださり、

テキパキと友人のケアをしてくださったんです。

友人が倒れたのは貧血だったのですが、少ししてから友人は意識が戻り、

一緒にセミナーを聞くことができました。

その時の客室乗務員の方の「落ち着き」と「的確な処置」に感動して、

こんな風に頼りになる人になりたいと思いました。

その後客室乗務員の人たちは、急病人発生の際にも、

処置ができるように訓練されていると聞いて、

だからあんなに落ち着いて対応してくださったんだ、とわかり、

サービスだけではない仕事に興味を持ったのです」
と言ったのです。
その他にも、部活のリーダーや、スポーツジムの受付アルバイトで、

お客様からのマシンの使い方を聞かれてわからなかったことがあり、

自分で全てアルバイト終了後に使ってみて、説明できるようにした、

など、この生徒さんのモチベーションスイッチが「頼られることにある

」と裏付けるものが次々に出てきたのです。
職業選択と、気づいていないけど自分の性格とがマッチしていた、

ということに私が気づいたのです。


この時以来ずっと生徒さんたちの「軸」を探し、

モチベーションスイッチを探し、


それを本人にも理解してもらい、生かしてもらっています。
そのおかげか、生徒さんたちの合格率は100%を更新し続けています。
(半年以上在籍の生徒さんですが)


これを、全く違う職業の人にお話しして、タイプを検証してみたところ、

その方も私が分類している「モチベーションスイッチタイプ」

の一つに当てはまったのです。


大学の模擬面接練習会でも同じことが、何度もありました。


お話を聞いていると、「こういう人ではないか」という仮説が立ち、

それがほぼ当たるので、「占い師みたい」と言われたことは、何度もあります。


何より、このモチベーションスイッチを知ることで、

自分自身のコントロールはもちろん、子育て、部下指導にも役立つと

思ったので、多くの人に読んでほしい、という気持ちで書き始めました。


自分を知るために読む
人を育てるために読む


どちらでも使っていただけることを、

願っています。

                      上野 博美

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