人を理解できると思わなければ良い
大学新卒入社の人たちが、3年以内どころか、1年以内に
会社を辞める理由のトップは、人間関係と聞いたことがある。
大人も人間関係で悩む人は多い。
平日のカフェやレストランでは、女性たちがお喋りしながら食事をしているが、
ほとんどの内容が、周りの人や家族の悪口や愚痴だ。
私は1人でカフェなどにいくことがほとんどなので、ひたすら聞き役というか、大きな声で話しているので聞こえてくるのだが、「よく話すことがあるな」と思う。
私は多分一般女性と違って、「井戸端会議」が苦手なので、ママだった時代にもママ友たちと
(ママ友というより、保育園が一緒で、お迎えのときに会うお母さんたちで、ママ友はほぼいなかった)
井戸端会議をすることは、ほぼなかった。
話すとしたら、子供のことくらいかな。
いつもお世話になってます、うちの娘は○○ちゃんが好きみたいで、いつも遊んでもらってありがとうございます、くらいだった。
ただ、ほとんどの女性は「人の悪口」で共感を得て仲間意識を持つ人も多いようだ。
どっちが良い悪いではなく、私はそれが苦手でできない。
無理に合わせることもしない。
まあ、わがままだ。
(昨日も母に言われた笑)
話を戻すと、人間関係で悩むのは「相手を理解しようとするから」ではないか、と思うのだ。
人を理解なんてできるんだろうか?
親のことを私が100%理解できてるとは思わない。
先日も、私が子供の頃の話で、聞いたことがない話を聞いた。
初めて私に言ったようだ。
情報さえ、相手が100%伝えているかどうかもわからないのに、相手のことを理解したと
思うのは、大いなる誤解であり、傲慢だと思う。
自分だって自分のことを理解できていない部分もあるのに、家族やましてや他人を理解するなんてできるわけがない。
友達だと思っていた人が、急に変化したような気がして、疎遠になったという例が私にもあるが、それはもしかしたら以前からそんな人だったのかもしれないけど、自分が勝手に「この人はこういう人だ」と思い込んでいただけなのかもしれない。
もし人のことが理解できるなら、「騙される人」はこの世からいなくなるはずだが、騙されたと思った経験は、誰にでもあると思う。
私も、お仕事をお願いしていた講師の先生が、陰で私の悪口を言っていた、という話を別の講師の人から聞かされたこともある。
その後距離を置いていったが、「そんなもんかも」と思ったくらいだったが、見方を変えれば「騙された」と思うかもしれない。
最近も、紹介でお仕事をお願いしていた人が、とても不誠実な対応をされたので、関係は切ったが、以前から違和感は感じていたので、「やっぱり」というくらいで終わったが、それも「騙された」「こんな人とは思わなかった」という典型だろう。
そもそも人を理解しよう、100%信じよう(自分が勝手に思い込み、その思い込みを信じているだけ、という事が多々あるのだと思う)ということをやめれば、人間関係で悩むことはなくなっていくと思う。
期待しなければいい。
人は結局自分の利益のために、
自分の気持ちを一番大事にするものだということを、理解しておくといい。
もちろんそうではない人もいる。数は圧倒的に少ないが。
自分のこと以上にこちらのことを考えてくれる人もいる。
親もそのうちの1人かもしれない。
パートナーもそうかもしれない。
子供もそうかもしれない。
最初から期待のハードルを下げておく。
そうすると、その低いハードルを少しでも超えた行動をとってくれた人に、感謝するだろう。
人は理解できるものではない。
ましてやコントロールもできない。
最初からその気持ちでいれば、人間関係で悩むことはほぼなくなると、
私は思っている。