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「良い人」の判断基準
先日自分がある営業の人のことを、「この人は本当にいい人だから」と人に
勧めているのを、俯瞰してみて「なぜ私はこの人のことを良い人」と判断したのだろう、と考えてみた。
こうして、別に得にもならないことを考えて、結論を出すのが好きなのだ。
その癖が今日も出てきた。
せっかくだから面白いので、やってみようと思い、ある程度結論めいたものが出たので、noteに書いてみた。
私の周りにも「あの人は本当に良い人だから」と力説する人がいる。
つまりこの人の周りには、「良い人ばかり」ということになる。
でも、本当にそうなのか、というと「私はそうは思わない」と言う人もいる。
つまり、「人によって『良い人』の判断基準が違う」のだ。
1人は、「あの人は良い人だ」と言い、ある人は「あの人はまあ普通だね」言い、
ある人は、「あの人は悪い人だ。気をつけたほうがいいよ」と言う極端なケースもある。
なぜこんなに判断が分かれるのだろう。
考えた結果、人が人を良い人と判断するのは、次のような理由があるのだと思った。
いい人の定義
① もともとの性格が良い→優しい、親切、人当たりがいい、腰が低い、丁寧など。万人に好かれる要素を持っている。
② 目的がある→相手には気づかれないように、実は「魂胆がある」ケース。媚びているとも言える。ただ、媚びているようには見せない。あくまでも「親切」な雰囲気をまとっているので、気づかない人は気づかない。見極めのポイントは、「この人の仕事は何か。この人は誰からお金をもらっている人なのか、を考えること。
そうすれば、「本当に良い人」なのか、「魂胆がある人」なのかがわかる。
③ 自分が満ち足りている⇨元々の性格は、あまり良い人でなかったとしても、自分が幸せ、満ち足りていると、人は人に親切になる。小さなことで怒ることはないし、人のミスも怒るほどのことではない、と思えるし、自分に余裕があれば人の話もじっくり聞いてあげることができる。
結果的に、「良い人」と言う判断をされる。自分に余裕がなくなれば、あっという間に「良い人」から外れていく。
この3つが人が「良い人」と判断する大きな理由だと思った。
ただ、それ以外にも「人が人を良いひとかどうかを判断する基準」がある。
それが、とても厄介で、これによって「ある人はあの人を良い人と言うが、ある人はあの人を悪い人と言う」と言う、極端な評価の違いになってくる。
それは、
「好き嫌いと相性」
だ。
こればっかりはどうしようもない。
人の好き嫌いを統一することはできないし、コントロールもできない。
だから、どんなに人気のアイドルでも「アンチ」がいるのは、このためだ。
全ての人に嫌われたくない、全ての人に好かれたい、と絶対に無理な、わけのわからないことを言う人がいるが、(若い人に多い)この好き嫌いと相性がある以上、それはどうやったって無理なことなのだ。
では、この評価が分かれるめんどくさい人間と言うものと、どうやって付き合っていくのか、ということも考えてみた。
あくまでも私の場合だ。
「人の評価は受け入れず、自分の違和感や直感を信じて、人と付き合う」
結局これしかない。
そして、相手を見抜く、または騙されない方法として、一つ私がやっていることは、
「相手にしゃべらせること」
自然体のその人が見える瞬間は、その人が喋ってる時だと思っている。
どんなに素敵に見える人でも、実は底意地の悪さを持っていたり、自己中心的だったり、と話を聞いているうちに見えてくる。
話を聞くポイントとしては、その人が使っている言葉に注意すること、表情に注意すること、だ。
同じ言葉を何度も使っている時は、その言葉に思い入れが強いと言うことだ。
「私が私が」と言う人は、やはり自己中心的要素が強いし、逆に自分のことはほとんど話さず、一般論化している人は、私に対して心を開いていないと言うことだし、自分や自分以外の人、そして自分が認めていないもののことを見下すような言い方をする人は、底意地が悪いし、プライドが高い。
もちろん、そんな人だとわかっていて付き合うことも必要な場合もある。
(私はほとんどないが、それはありがたい)その場合にも、こうして相手の本性を見抜いていることは、今後の対応策に役立つ。
人はしゃべっている時は無防備で、ついポロッと本音が出る。
だからこそ、相手に夢中で話させる話題を振ることが大事。
相手が興味関心があることを話題にすることで、相手は話し始める。
こんなことを書いていて、「嫌な戦略立ててるやつだ」と思われるかもしれないが、長年接客業と、女性の職場にいた私が、人間関係で嫌な思いをしたくない、せめてもの防衛策だ。
そんなことも吹き飛ばして、人を判断できるのは、「自分の直感」。
これを磨いておくことが大事なのだと思う。
違和感を信じる。
直感を信じる。
そのためにはこちら側が固定概念を持たないこと、思い込みを持たないことが大事だ。
誰々の紹介だから、間違いない、なんて絶対ダメ。
持ち物や服装、雰囲気に騙されるのもダメ。
あくまでもその人の本質を見ようとする心構えを持つことで、差別心もなくなるし、ショックを受けることも減るだろう。
ここまで書いておきながら、結局「直感と違和感を信じる」という、簡単な方法に落ち着いてしまったことは、本当に申し訳ない。
私の「考える習慣」に最後までお付き合いをいただき、ありがとうございました。
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