腰高フォームってどういうこと。理学療法士が考えてみた。

走る際の腰高フォームは、効果的なランニングをするための重要な姿勢です。このフォームを実現するためには、以下のような体の状態が理想的です。

### 腰高フォームの特徴

1. **腰の位置が高い**:
  - 骨盤がしっかりと立った状態で、腰の位置が高く保たれます。これにより、脚が効率よく動かせます。

2. **上体がまっすぐ**:
  - 背筋を伸ばし、上半身がまっすぐに保たれます。肩が落ち込んだり、前かがみにならないように注意します。

3. **視線が前方に向かう**:
  - 頭をまっすぐにし、視線を約20〜30メートル先に向けることで、自然な姿勢が保たれます。

4. **股関節を使った走り**:
  - 腰高フォームでは、股関節を中心に脚を動かします。これにより、膝や足首への負担が減り、スムーズなランニングが可能になります。

5. **リラックスした腕振り**:
  - 腕をリラックスして振ることで、体のバランスを保ちながら効率的に走ることができます。肘を90度に曲げ、肩から自然に振ることを心掛けましょう。

6. **安定した着地**:
  - 足は地面に対して軽やかに接触し、クッションのように柔らかく着地します。フォアフットやミッドフット着地が推奨されます。

7. **体の重心が前にある**:
  - 腰を高く保ちつつ、少し前に重心を置くことで、前方への推進力が生まれます。

### 腰高フォームの利点

- **効率的なエネルギー利用**: 腰高フォームを維持することで、ランニングの効率が向上し、エネルギー消費が抑えられます。
- **スピード向上**: 腰が高いと足の回転数が増やしやすく、スピードが上がります。
- **怪我のリスク軽減**: 正しい姿勢を保つことで、膝や腰への負担が軽減され、怪我のリスクが減少します。

### 腰高フォームの練習方法

- **姿勢の確認**: 鏡やビデオで自分の走りを確認し、姿勢が崩れていないかチェックします。
- **股関節の柔軟性向上**: ストレッチやモビリティエクササイズを行い、股関節の可動域を広げます。
- **ドリル練習**: スキップやハイニー、バットキックなどのドリルを取り入れ、フォームを改善します。

腰高フォームは、練習と意識を継続することで徐々に身につきます。無理なく、少しずつ改善していくことが重要です。

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