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春風に笑む

お雛様ですね。咲き始めたばかりの雪柳の向こうに小手鞠をさして、春の訪れを喜んでいます。色紙には「笑春風」の文字。ですが、今日の風は強くて冷たかったー! お雛様の笑顔であたたまりたいほどの寒さでした。

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お雛様の向こう側には桃の花。元の禅語は「桃花依舊笑春風(桃花旧に依って春風に笑む)」というそうです。

段飾りのお雛様には、桃の花が飾られることもありますが、通常は、左大臣の側には桜の木花が、右大臣の側には橘(たちばな)の木花が飾られます。いずれも、古来から「魔除け」「邪気払い」の力があると考えられてきました。

橘には「香りがよくて薬用にもなる」「いつも緑の葉をつけ、香りのよい実をならせることから『家が栄える縁起のよい木』として大事にされて」いるそうです。

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▲橘の主菓子

今夜は貝雛の蓋置きを床の間に飾り、立雛の茶碗で薄茶を点てて、桃の節句のお祝いをしました。

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参考文献『農業の発明発見物語 3』大月書店



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