[読書] ゼロから“イチ"を生み出せる! がんばらない働き方
元Googleの人 ニューエリートという新しい時代の人物像を提唱している。
ニューエリート:
社会にインパクトを与えるような仕事をミッションにしている人々
主体的に動き、学び、成長しつづける人々
Googleには10X「10倍の成果をあげよう」という方針がある。
グローバル企業に対し今の日本企業の生産性が低い。
著者は日本人に仕事をお願いするときに「がんばります!」と、言われることに疑問を感じたとのこと。実際にそういう人は闇雲に忙しくなるだけで成果が上がらない。本来なら「がんばります!」ではなく、どういう成果をいつまでに出すか、他のプロジェクトと比べて優先順位はどうなのか?を考えて、チームのマネジメントの中で仕事をする必要がある。
(何も考えずにただ)がんばるのをやめる
個人の働き方として、インパクトの大きいものに注力する方法が書いてある。優先順位を決める、ブレイクスルーを生み出すにはどうすればいいのか分かりやすく説明している
思考停止をしていないか?
・反射的に「がんばります!」「すぐにやります!」は思考停止
・「~しなくてはいけない」は思考停止
・優先順位も決めずにTODOリストをいっぱいにしていないか?
・not todo リストを作ってやらないことを明確にしよう
・余裕がなければ効果的な仕事はできない
インパクトの大きいものに注力
仕事の種類
1.インパクトが大きく、学びも多い仕事 (最優先)
2.インパクトが大きく、学びが少ない仕事 (他の人に回す)
3.インパクトが小さく、学びが多い仕事 (将来の土台づくり 1,2になることを期待して行う)
4.インパクトが小さく、学びが少ない仕事 (自分でなくともできる仕事 捨てるか他の人に回すべき)
ブレイクスルーのために発想する (10Xを実現するに)
・直観のスピードを重視
・ロジカルシンキングは発想には向かない
・プレゼン資料は発想の場には向かない
集中する
・集中するテクニック 休憩とスプリントを繰り返す
・ 90分 + 10-15分休憩
・結果を出したら休む
コミュニケーション・マネジメント
日本はGoogleなどのグローバル企業と比べるとマネジメントスキルが足りないとのこと。それは上司だけではなく部下側も同じ。どのように建設的な意見交換を行い、どのように仕事を進めるかが説明してある。グローバル企業も信頼関係構築を大切にしているとのことです。
基本
Googleなどの企業に比べるとマネジメントの基本スキルが足りていない
・建設的な意見交換(コミュニケーション)をする。グローバル企業では当たり前
・いまやっている仕事との優先順位は?
・自分がやるべきなのか?
・普段から上司と日々のコミュニケーションをとり信頼を得ていることが大切
・必要があれば逆に上司をコントロールすることも大切 manage your manager
どう進めるか?
・フィードフォワード 相手にどう進めたらいいか相談してから進める
具体的に、私はどこで、何を変えて、どうしたら ちゃんと聞く
・プロトタイプ(試作品)をまず見せて、このまま進めていいか確認する
・上司側も完成品よりプロトタイプを見せてほしいこと、絶対に入れてほしい内容をきちんと説明する
※ プロトタイピング 試作品をつくってコミュニケーションをとる
会議・ミーティング
アジェンダのはっきりしていない会議はでなくてもいい
会議の4つの目的
・意思決定 (Googleは持ち帰って検討しない
・アイディア出し
・情報共有 (不要 資料をアップしておけばいい
・チームビルディング (日本の企業があまりやらない 円滑な人間関係を作るため
リアルタイムで短い時間 少人数で決める
・発言しない人は不要 次回から呼ばない
・Googleは少人数で少し話し合いができる共同スペースがたくさんあった
・オンラインチャットも有効
・いい意味での根回しはグローバル企業もやっている 信頼が大切
心理的安全を作る「自分は信頼されている」「必要とされている」「自分らしくいられる」
・上司と部下が悪意のない冗談を言い合えるような環境
・「最近一番楽しんでる仕事は?」「今週成果の上がった仕事は?」「めんどくさい仕事は?」
自分が幸せに働く
企業のなかで成果をあげることも大切だけど、もっとも大切なのは自分が幸せに働くこと。個人として人脈やコミュニティを育ててセルフブランディングしてゆくことの重要性を説明している
日本は1,2とステップを踏みたがる もっとストレートでいい
幸せに働く
・自己認識をする
・自己開示をする
・自己表現をする
・自己実現をする
・自己肯定感をあげる
人脈やコミュニティを育てることで自分の影響力を広めてゆく
~しなければいけないというバイアス 全部ではなく1つ 自分の軸を持つ
感想
以前 NHKで「奇跡のレッスン」という番組で、2015年ラグビーワールドカップで日本が南アフリカを破ったときのエディー・ジョーンズ監督が日本の高校生を教えたことがあった。
日本の高校生たちは円陣を組んで「やるぞ!おー!」みたいな掛け声をしていた。それを見てエディさんは「声は出しているが、意味のない言葉ばかりだ。まるで金曜日の居酒屋のようだ」と言い、そのときに具体的なことを伝え合う(例えばマークの確認や受け渡し方法など)ように指示した。エディさんの指導の元、チームは試合中にも常に話し合い問題を解決できる集団となっていった。
この本の「がんばります!」は、まさに「やるぞ!おー!」みたいなもので、何も考えてもいないしコミュニケーションをとっていない。結果を出すために何をするのか?どうコミュニケーションを取るのか?という部分では一緒だ。
ブレイクスルーのためにはロジカルシンキングは向かないというのも、最近読んでいる水平思考と考えだ。
(ロジカルシンキングは現状認識と改善と情報共有に役に立つ)
手当たり次第に読んでる本たちも、だいぶ繋がってきた。この読書noteもそろそろ1年たつので最終的なまとめをしていきたい。