読書歴〜四冊目〜
今回の本は、長谷川嘉哉さんの「公務員はなぜ認知症になりやすいのか」という本だ。
このタイトルを目にした時、すごく親近感が涌いた。
私も元"公務員"だからだ。
私は地方公務員としてとある自治体に10年ほど勤めていたのだが、本の中に出てくる“公務員が認知症になりやすい原因の一つに変化を好まない体制がある”との記載に「あぁ確かに」と納得した。
これだけ世の中デジタル化が進んでいるのにも関わらず、自治体の多くは紙の塊だ。
何か新しいことをしようもにも「それは前例がないから」という理由で上から拒否される。
若手がいくらやる気でも年功序列の公務員はトップの言うことが絶対。
課長や部長がNOといえばNOなのだ。
そして、どちらかというと消極的、前向きより後ろ向きなことが多い。
(私がいた自治体がそうだったのかもしれないが)
こんな自治体に未来が見えないと感じた私は公務員を辞め、民間企業に飛び込んだ。
慣れない仕事に日々勉強、周りに置いていかれないよう必死になっている。
傍から見れば「公務員を辞めるなんてバカだ」と思われるかもしれないが、おそらく認知症の観点から見ると変化しない公務員時代より今の転職後の方が脳が刺激されて認知症の予防に役立っているだろう。
ただ、絶対に認知症にならないわけではない。
なる可能性もあるからこそ今から将来どうしたいか、どう過ごしたいか、費用はいくら必要か、死ぬ時はどうするのか…いろいろ今のうちに考えて準備しておく必要があるだろう。
それをこの本は気づかせてくれた。
もし気になった方がいれば読んでみてほしい。
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