共著者7ヶ月ぶりの集結! 出版記念 対話イベント(社内向け)を開催しました
ついに「地道に取り組むイノベーション」が本当に(!)出版されました。
自分たちで言うのも何ですが、割と“読み応えのある“ ”野心的な“ 内容なので、読むのにけっこう時間がかかるかもしれません。是非、怯むことなく順番通りに読み進めていただければ嬉しいです。
「地道に取り組むイノベーション―人類学者と制度経済学者がみた現場」(Amazonページへのリンクです)
手触りなど装幀からも「地道」さを感じてもらえると良いのですが・・・。
そんな中で先日10月15日、本書をひらいていくためのパイロット企画として、UCI Lab.が所属するYRK&社内に向けた共有会をオンラインで開催しました。
本の内容を共有するとはいえ、著者が一方通行で"講義"しても面白くありません(既に読んでいただいた方には、そもそもこの本が「要約」にそぐわないことがご理解いただけるかと思います)。
そこで、YRK&社員の中から3名を「先行読者」として出版前のゲラの段階で事前に読んでもらい、その感想や疑問をもとに著者3名と対話するワークショップ形式のイベントとして企画しました。
登壇者はリアルながらもマスク着用(1名はシンガポールからzoomで参加)、オーディエンスはオンラインでの視聴になりました。
(実は、著者間での"協著(相互編者的な対話的協働による執筆)"も3月以降はzoomで進めていたため、対面ではなんと7ヶ月ぶりの全員集合だったんです!)
イベントは2部構成で実施。前半は事前にワークシート形式で用意してもらっていた読後の感想を共有して対話。休憩をはさんだ後半は、読者から著者へ直接質問するコーナーで大変盛り上がりました。
「中の人」(自分が題材の一部)であるUCI Lab.メンバーの大石さんは、本にも書かれている「その時のこと」を語り、読むことを通じて自分にとっての出来事の意味を改めて考えたという読書体験を語ります。
UCI Lab.誕生前から渡辺の上司であるYRK& TOKYO代表の深井さんからは、会社をマネジメントする立場から見たこの本の主張の意義、最初に読んだ時と2回目に読んだ時の見え方の違いなどを共有してもらいました。
シンガポールから参加してもらった小桑さん(Business Engine Asia)は、自身も新規事業を立ち上げている立場から本書を通じて触発された自分の事業のこれまでと今後について語りました。
また、UCI Lab.の中に実は息づいている"ヤラカス舘(YRK&旧社名)の精神性"について指摘しました。
感想や質問に応答する著者たち。
私(渡辺)にとっても、本にも書かれている「制度としてのラボ」が目の前でリアルに存在している不思議な経験でした。
そして、自分が書いた本が(深く)読まれるというのも、プロジェクトの報告書や報告会に対するレスポンスとはまた違う、未体験の面白さです。
イベントは議論が盛り上がる中で終了。
結果的に、著者の想定を超えた多様な読まれ方が共有され、それに著者が応答することで新しい意味が生まれる対話の場になりました。
いよいよ、本が装幀という身体を纏って、ひらかれて育っていく歩みが始まります。
今回は社内向けの企画でしたが、11月後半頃には広くご参加いただける一般向けのオンラインイベントを予定しています。また詳細決定次第この場で告知しますので、楽しみにお待ちください!
(渡辺)
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