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【実体験】調乳栄養士の仕事内容いいことも悪いことも紹介します!



私は現在パートとして給食会社に勤めており、メインの仕事内容は調乳です。

調乳栄養士ときくと、メーカーや病院に採用されて妊産婦に調乳指導を行う仕事をイメージするかもしれません。

今回紹介する調乳業務は、給食会社が病院から委託されているものです。

配属先の病院に産科があり、生まれた赤ちゃん用のミルクのみを扱う仕事です。

患者さんに接したり、指導したりはしていません。

厨房のほかに、調乳室という部屋があるので一日中、調乳室にこもってひたすらミルクを作っています。

このような仕事があることは、入社前には知りませんでした。

調乳業務は栄養士の資格必須の仕事なので、一緒に働いている主婦パートさんは全員栄養士です。

厨房業務に比べ、体力的にも精神的にもとても楽になったので、栄養士の資格を持っている人にはとてもおすすめです。

この記事では調乳栄養士の仕事内容や、働く中で感じたいいこと、悪いことを紹介します。

調乳栄養士、1日の仕事の流れ

AM

勤務時間は8時から17時で、中番の扱いです。

  • 作業台の準備、ミルクを作る機械などのセット

  • ビンの準備      

前日滅菌したビンを出します。

  • ミルク粉の計量・ミルク作成     

その日作る分を計量します。                                        ミルクは機械が作ってくれるので水と粉を入れて待つだけです。

  • 依頼表に従って必要分を分注                                              

クライアントから患者名と必要ミルク量が一覧になった依頼表を渡されます。

病棟別に分注し、集中治療管理室は母乳の状況によって必要量が変わるので変更の電話があります。

分注機を使用するのでボタンの操作のみです。                                                  

  • 分注後、終末殺菌、冷却

病院の施設が新しく、終末殺菌槽、冷却槽が整ているので順番に移していきます。

  • 片付け

 使用した器具を洗浄機で洗います。

  • 病棟に配膳

ミルクを台車に入れ3病棟ほどに配膳します。

  • そうじ、午後、翌日の準備など

業務日誌を書いたり、床や作業台を掃除したりします。

PMもほぼ同じです。

午後は30分ほど余裕があるので終わったら掃除や事務作業、厨房の手伝いをすることになっています。

調乳栄養士のいいところ、悪いところ

私は運よく調乳専任になれましたが、

なれて本当によかったと思っています。

調乳栄養士になれてよかったことを5つ紹介します。

調乳栄養士のいいところ5つ

  • きれいな部屋で汚れも少ない

厨房のようなべとべとしたものとかは扱わないですし、

あかちゃんが安心できる清潔な環境を保っています。

たまにミルクの種類によってこびりつきやすいメーカーや種類も

ありますが、制服が目立って汚れることもありません。

  • 電話対応はミルクの有無のみ

事務所にいたら業者や、本社、クライアントからなど

たくさん電話がかかってくると思います。

想定外の内容だと戸惑ったり、

そのたびに手を止めたりしなければなりませんが、

調乳はほぼ決まった時間に決まった電話のみの対応です。

電話に苦手意識がある私としてはとても大きなメリットです。


  • 涼しい

調理の現場は火のそばで作業したり、乾燥庫の前にいたりと、

とにかく熱いです。

一方、調乳は火を扱わないので基本的に涼しく、

冷却装置が作動中は寒いくらいです。

汗をかきたくない人におススメです。


  • 自分のペースで作業できる

基本的に一人で作業しています。

ルールや時間を守れば、自分のペースで作業できるのでとてもいいです。


  • 時間に追われない

これは職場によるとは思いますが、厨房は作る種類、量も多く

変更などもあるため、とにかく時間に追われていますよね。

一方、調乳は作業内容にゆとりがあり、変更も少ないため

時間内に終わらないことはほぼなく安心して仕事できます。


調乳栄養士の悪いところ4つ

次に実際に働いてわかってきた悪いこと4つも紹介します。

ただ、基本的には調乳栄養士になったことを後悔していません!

  • 決まった作業なので栄養士としての成長はない

栄養士の資格がないと働けないので、

資格を生かせるといえば生かせます。

しかし、毎日大きな変更もなく、単純作業なので栄養士としての

スキルアップは望めないのが最大のデメリットです。

とはいえ、変な緊張もなく、予習復習もいらないので自宅では

プライベートな時間をゆっくり過ごせるようになりました。


  • 完全な座り仕事ではない

分注作業中は台の高さ的にも、作業効率的にも立って作業しています。

厨房の一日中立ちっぱなしに比べたらかなり楽ですがパソコン仕事より

は足腰が痛くなります。

とはいっても午前午後で1時間半ずつなので一日3時間くらいですし、

病院の設備によっては座ってできるところもあるかもしれません。


  • 重いものをもつ

厨房のように大量調理で20㎏の鍋を何個も持ち上げたりはしませんが、

ミルクを全部入れるとひとつの箱で5~10㎏にはなります。

毎日の作業なので腕が張ってくることもあります。

  • 1人仕事なので孤立感がある

厨房で、みんなと協力しながらワイワイあせあせ働いていたのが懐かし

くなる時があります。

また、私の事業所は従業員数が多いのに、

顔を合わせるのはほぼ決まった人なので人間関係が狭くなるな、

と感じることがあります。

とはいえ一人で自由に動けるメリットの方が大きいです。



以上が現在の私の仕事内容です。

こんな仕事もあるんだな、と知っていただけたら嬉しいです。

調乳だけを行う業務は正社員では難しいと思いますが、

栄養士の資格を持っていて副業先、パートを探している人には

もってこいだと思います。

求人は少ないですが、探してみると思ったより出てきました。

興味を持った方はぜひ検索してみてください。


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