
照明に魅せられて NO.1
人は光に導かれるという。灯りのある方へと自然と足を進める。
この写真はオランダのマーストリヒトのマース川沿いの歩道の街灯です。特別に有名な散歩道ではありませんが、その魅力的な光に思わず惚れてしまいました。
私は照明評論家でもないが、国内外を旅して出会った「私のお気に入りの照明と照明器具」を特集してみましょう。
1 国立科学博物館日本館(旧本館)



これらのステンドグラスは誰の作品なのでしょうか。
建築家伊東忠太が図案を作成し、ステンドグラス工芸家の草分け小川三知が、彩色し刻んだガラスを三知の没後、弟子たちが遺志を継いで完成させたもの、という説が定着しているようです。
国立科学博物館は、建物自体が鑑賞すべき作品と言っていいでしょう.常設展は65歳以上は無料で入館できます。
⒉ ドイツの列車内にて

この車内の照明器具の形状や、なんとも言えない光の色に、思わず足を止めて見入ってしましました。
2008年の夏にドイツのハンブルクから乗った列車ですが、列車の種類や等級がはっきりしませんでした。もう古いのでこの照明は使われていないかも知れませんが、もし情報をお持ちの方いたら、教えてください。ドイツ版の新幹線ICEだったかも知れません。
3.東京都庭園美術館のランプシェード

東京都庭園美術館は1933(昭和8)年に皇族朝香宮家の自邸として建てられました。1983(昭和58)年から美術館として開館しています。
照明器具なので見上げないと視界には入らないのですが、天井にぼんやりと反射しているランプシェードの光を見逃すことはできませんでした。
この形態の照明は、これひとつしか館内には見当たりませんでした。これはどういうことだったのでしょうか。以前は同じ照明がいくつもあったがこれだけが残った、あるいは完成当初からこれ一つだった、など色々な可能性が考えられますが真実はわかりませんでした。
4.ニューヨーク ダコタ・ハウスのエントランスのガス灯
ビートルズファンならずともジョン・レノンを知らない人はまずいないはずです。ここが彼の最期の地となりました。
彼が住んでいたNY ダコタ・ハウスのエントランスの照明がガス灯なのです。びっくりです。もしかすると、私が本物のガス灯を見たのは初めてかも知れません。
ダコタ・ハウスの竣工は1884年なので、おそらく当初からガス灯だったのでしょう。
1980年12月8日の夜も、このガス灯が灯っていたのですね。


ジョン・レノンが存命だったら45歳になっていたであろう1985年10月9日に、NY市とオノ・ヨーコによって捧げたらた記念碑(モザイク)が、ダコタ・ハウスのすぐ近くのセントラルパークにあります。ビートルズファンの聖地の一つです。

訪れたのは特別な日ではありませんでしたが、ギターを伴奏にイマジンを周囲の人たちが歌っていました。
5.イタリア ミラノのヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガレリア
世界で最も華やかなアーケードと言っても過言ではない、いやアーケードという言葉が相応しくないくらい、荘厳で華やかなショッピングモールとでも言えばいいでしょうか。

これもクリスマスデコレーションの一つと言えば一つですが、私がかねがね疑問に思っていたことですが、どうして西洋人はこれほどまでにクリスマスツリーをはじめ、クリスマスの装飾に力とお金を注ぐのでしょうか。
単にキリストの誕生をお祝いする年1回のお祭り、と片付けてしまうことができないくらいに、その装飾にかける熱意、意気込みを私は感じることができます。
下のイルミネーションは、オーストリア ウィーンの市庁舎広場のものです。クリスマスマーケットや店舗を飾り付けるのは、来場者、お客さんを惹きつけようという意図であることは、わかるのですが、個人の家のクリスマスデコレーションも、とにかく半端ではなですね。これでもかと言わんばかりに、どの家々も見事に飾り付けられています。
電気が普及する以前のクリスマスデコレーションは、どうなっていたのでしょうね。さぞや質素なものだったのでしょうか。
クリスマスのイルミネーション、デコレーションに詳しい方、教えてください。

6.イタリアのヴェニスのフェニーチェ劇場
このフェニーチェ劇場のホールは、他の有名な劇場や歌劇場、たとえばミラノのスカラ座、パリのオペラ・ガルニエ、ウィーン国立歌劇場、ウィーン楽友協会などに負けず劣らずにその内装が優美で格調高い劇場ですね。



天井の色はターコイズブルーというのでしょうか。ヴィルジリオ・グイディによる音楽を奏でる女性達をあしらったフレスコ画。空に浮かんでいるように見えます。
2020年の元日コンサートでは、ワイングラスが観客一人ひとりにプレゼントされました。