私的ピックアップ外伝 作者別ぜんぶ感想③「へるまさん」
へるまさんの特徴は、なんだろう一言では言い表しにくい。そんなときは「好き」か「通報」のどちらかしかないと思う。
どーも、お望月さんです。逆噴射私設大賞で作者に殴られた賞の3名を個別ピックアップします。詳しくはこちら。
へるまさんの特徴は、疾走感のある暴力と良識を吹き飛ばした不謹慎さのセンスオブワンダー。そしてたまに怖い。ルール無用だけど3カウント以内に凶器を捨てるくらいの良識がある。全体的に飛距離が強くグリーン際で1Wをフルスイングするような豪快さがある。
本人による解説
本人の反省文
作品別の感想
『無機物マン』
暴力回避の人権運動が逆にとんでもない暴力エンターテイメントを産み出すという皮肉がアイロニーだ。(アイロニーとはアイロン人間のニーパッドのことです)、本質的にはハイテンションの残虐アクションが魅力の作品で無機物マンはすでに連載を開始しており「無機物マン」マガジンで最新作を読むことができる。無機物ボディを悪用する悪の無機物マンや伝説上の人物がゆかりの品に憑依する伝説無機物マンが登場してますます盛り上がっているぞ。マウントオソレ編と世界最強ボクシング編が迫る!
(関連マガジン)
イッキューパイセン
【おわり】で殺されるかと思った。作家性としての「大きめのこんぼう」という評価を決定づけた作品で、へるまさんはルール無用の残虐ファイターである。しかも、イッキューパイセンシリーズにはすでに続きがある。読もう! 読んでパイセンの男気に惚れ込もう!!
Don't Cry天下人
天下人三題噺はパルプ界のフリー素材だ。へるま印は暴力の匂いが色濃い信長、秀吉、家康。三者三様の陰謀が目くるめく残虐ノワールだ。
JAJ564便の奇蹟
何だか知らんがとにかくよし! 全乗客同意のうえで片道フライトに挑戦する俺たちに明日はない奇蹟のフライトだ。
大江手峠
一転して抑制されたサバイバルホラー。しかし、サバイバルホラー最大の強敵を屠る驚くべき存在を予感させる。上手いレスラーは箒を相手にしてもこういうことができる好例だ。
海、どこまでもエメラルドの輝き。
なんか吸ったのかな? 吸血●●の逆襲である。エメラルドグリーンの海と吸血鬼の取り合わせという意外性が美しい。なぜか吸血●●という題材で他の作品をかぶってて死ぬほど笑った。これこそ奇跡では?
歴史を超える日ep2「ドラゴンロードの挑戦」
無機物マン系列の遺伝子を冒涜するような不謹慎バトルが幕を開ける。この設定は無機物マン#2以降と合流したような気がする。どうなんだろ。
アーリー・アフタヌーン・ウィズ・ブルー・ブルー・スカイ
こわいよー。こわいよーーーーー!!!我々は遺伝子レベルで「こいつ」をかわいそうだと知っている。しかし、それが異形の姿ならば? 我々は同情の目を向けられるのだろうか。 なぜか続編もある。さらに具体的に怖い。
横綱、最強の証明。
無差別級パルプチャンピオンが相撲に挑戦だ!完璧な前振りとエモいモノローグ。東京ドームをイメージさせる見出し画像。そして、東京ドーム地下ではなく地上、格闘技の話題を散々してから、いよいよダイアモンド内での戦いが始まる。まじか。「たしかに」しか言えない。 大相撲番付でも高位の傑作だとおもいます。
世界No.1シェフ決定戦
大問題作!! たまに出場シェフが夢に出る。許さないぞ。パスタはなんで二枠あるんだよ絞れ!!蹴るな! 今でも思い出し笑いする。 南青山ブリリアントセーラ魅奈美の仇!! ルール無用のキッチンファイトなのでちょっと 「THEレイドGOKUDO」みたいな香りがしてくる。
ちた者勇の国の鏡
エモい。己の存在した世界が偽造された鏡像の世界であることを想像できる勇者はいない。それが打ち砕かれた場合は、このようなコミュニケーション不全が起こるのだろう。
ハッピーエンド推進委員会
エモい。バッドエンドで失われた命を救うことは不謹慎であるとも言われている。ネロの天使降臨リーチ! 復活!ネロがなんか食って復活!! 何をやっても怒られるのであれば彼らの落命は必定だったのだろうか。否! ここにはハッピーエンド推進委員会がいる! あとで絶対物語の修正力とか彼らが生き残ったことで発生した不幸に殴られる! エモ哀しい。
「お大事に」
コンパクトに完成度の高い怪談だ。私は幽霊屋敷で事件が起こって解決して引き返すときに「ここから先は行ってはいけねえだ」とか言ってた何でもない村人が実は幽霊が警告を発していたパターンに弱く、引き返して礼を言おうとしても姿がなく一輪の花だけが咲いてると泣いてしまう。
パワーワード(物理)
コトダマ戦士の高度な戦いだ。より的確に素早く多重修飾語を重ねて想像をRUNする。速攻堅守そして、辛め手の組み合わせが対戦の妙味だろう。キッズアニメ化希望。そしてPTAにやり玉にあげられよう!
フロム・ヘブン
パルプ界で人気のカンダタだ。(そうなの?)蜘蛛の糸を垂らしていたのは、蜘蛛だった。普通!! いや、コワイ。なんでこんなに恐ろしい存在が天界に!? バトルだ。
レッド・プラーグ(邦題:殺人魚パニック!世界大襲撃)
なぜか逆噴射小説大賞で流行していた邦題がつくパターンだ。存在しない原作を翻訳したていで好き勝手書くのに適しており、この作品も完全に無責任な展開が発生している。そして、この作者は全てを理解したうえでぼうりょくをふるっている。最高だ。
Save The Western
やっと普通に帰ってきた。信頼できる格闘描写は読むものを闘争に駆り立てる。(ツッコミ疲れた)
YouTuber火の鳥
大問題作!!!! 怒られろ!!手塚先生、こちらです!! 火の鳥の顕示欲は燃え盛るばかり。自殺配信は朝飯前。 他の逆噴射パルプの自己顕示欲系の作品をまるごと大きめのこんぼうでぶちのめした不謹慎作だ。ホームラン!そして、死神による再殺部隊が組織されスケールが気軽にやばいことになってしまった。
4年C組いきものがかり戦記
スタンダードな4段オチですが、説明が足りません。なんですか三人目の奴。四年生なの? これからいったい何が起こるのか想像したくない。あとタグがさらに混迷を深めるのでやめてください。私が死んでしまいます。(死んだ)
ブクロのキング
シチュエーションコメディだ。よくわからない選択肢で無限に死に続ける地獄の世界だ。(ここまでツッコミすぎて判断基準がゆるゆるになっている)
韋駄天ジョーのアメリカ横断伝説 第1伝説
韋駄天ジョーの冒険は続く。このフェイルセーフの世の中で彼のような破天荒な人物は生き残ることができない。悪のセーフティネットはどこにもないんだ。チクショウ。
いじょうです。
よくがんばりました。パタポン。
これにて逆噴射小説大賞私設お望月さん賞の発表と副賞の提供を終わります。
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