【履修】コンテンツ学習に関するいろいろな用語
よく来たな。お望月さんダヨ。
俺は毎日いろいろなコンテンツを吸っているが「吸う」がどのような意味かをこれまで説明してこなかった。今日はさまざまなバリエーションを交えて、そのコンテンツの強度や性質をコンテンツ学習に関するいろいろな用語から読み取る方法を教えてやる。
Twitter上で募集してみた
手の届く範囲で「普段どのような言葉をコンテンツ学習という意味で使用しているか」アンケートをしてみました。
その結果をまとめたのがこの記事です。
収集中の光景を含めたTogetterまとめはこちら。
用例一覧
主に報告系と熱狂系に分かれます。
履修する
コンテンツを知識として吸収し、作者特有の文脈も理解した状態。
例:「映画化に備えて原作も履修済みッス!」
※爆発的に用いられ非常に用例が多いためブレ幅が多い用語です。
摂取する
コンテンツを栄養として取り入れた状態。熱量が高く興奮気味になりがち。
摂取する
ミーム汚染を起こしがちな強烈な作品への抵抗力をつけるために基礎知識やパワーワードを身に着けることでタイムライン上での「理解ができなくてつらい」という状況を防ぐ。半端に理解してしまったせいでアナフィラキシーショックを起こすこともあるぞ。
注入(たべ)る
目で見るのではなく血管から吸収することで急激なパワーアップを果たしている。もはやコンテンツは血肉と化しあらゆる価値基準に優先される。
吸う
ミーム汚染の強いケミカルだったり癖の強い作品を吸引する様子。副作用で興奮したりおかしくなっていることが多く、同類を増やすべく次の獲物を探している。
なんか吸ったのかな?
吸った人へのリアクションとして利用される。急に何かを薦めてきたり突拍子もないアイデアを興奮気味に押し付けてきた場合に(さてはなんか吸ったのかな?)と思い至ることは全く自然であり、警戒するべきだ。
研修
そのコンテンツによって自我を研修されてしまった状態。どのような研修が行われたのかは謎に包まれているが、自我を喪失した機械的な反応やコンテンツに対する忠誠心と恐怖心が非常に色濃く残されていることが特徴。
キメる
「履修」に並んで多用される表現。
「刺激の強いコンテンツ」を吸引するちょっとヤバい自分をアピールするためファッション的に用いられる。「バーフバリをキメる」は流行語となった。
鼻から啜る
ややケミカルな吸収方法で、急激に毛細血管を拡張させて新次元へ突入する。優良コンテンツは麻薬であり薬物カルチャー的な表現が冗談半分で多用される。
インストール
デジタルな用法。コンテンツを網膜の裏側や脳裏で再生できるまで仕込む。人生の基本OSとして運用されるケースもあり、ガウガウ野郎といい女のどっちを選ぶかという問いに聞くまでもないと答えたり、アバロンのダニを消したりする。あまりに古いOSだと最新情報に耐えられないかもしれないので更新しようね。
刺さる
ニューロンに刺さる、心に刺さる。コンテンツの内容に心を奪われてしまった状態。
例:「ふたりモノローグが刺さった……しんどい……」
ヤメロ!私は○○に弱い!
何かコンテンツを学習したときに特定の要素を持ち出して警戒をアピールする行為。つまり「まんじゅうこわい」である。フィクションの悪影響だ!
沈む
特定コンテンツの「沼」に沈んでいる状態。「作品名+沼」を併用される。この状態から抜き出すことは困難であり、あらゆる体液と資産を捧げることになる。
例:「バーフバリ沼に沈みっぱなしで……」
○○る
常用コンテンツを動詞化して日常行動に自然に取り入れる。バーフバる、VRる、など可能性は無限大。
そのうち観ます
薦められたコンテンツへの社交辞令。まず見ることはない。
そのうち観ます→観ました
本当にみると激しい信頼感とチヤホヤを得ることができる。
(予告なしでいきなり)観ました!
いきなり前振りなしに観ました報告をすると、ちょっと驚かれる。そのコンテンツが刺激性の強い極限コンテンツだったりすると妖怪として扱われかねない。本当にすみません。
ふるさと納税
マヒシュマティ王国等の地域性の強いコンテンツへ外資を落とすことの総合的な用語。地域性が高ければ汎用的に使える上に「実質無料」と組み合わせることでエネルギーロスを生じない無限エネルギーを生み出す。
基礎教養
前代の古典作品を学んだときに活用できる。「今更ですが履修しました」的な意味として自虐的に用いると奥ゆかしさで好感度アップ。誰かに対して「基礎教養ですよ?」と押し付けると奥ゆかしくない。
未来へ
このように現代では、コンテンツにあふれ、それを表現する方法も多彩化してします。これからもどんどん新しい言葉が生まれるでしょう。
新たな言葉に対応できるよう、来年もどんどん新コンテンツを摂取していきましょうね。
いつもたくさんのチヤホヤをありがとうございます。頂いたサポートは取材に使用したり他の記事のサポートに使用させてもらっています。