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「事業や組織が大きくなるにつれ、会社の成長に対するコミットメントが増していった」プロダクトと組織を横断で複数の役割を担ってきたUbieの古株メンバー

Ubieで活躍する女性メンバーにフォーカスを当てるインタビュー企画、Women at Ubie第2弾。

今回のインタビューイは…

西村 里穂 さん
医療機関事業本部 BizDev/PdM
新卒ITメガベンチャーを経て、2018年に5人目の社員としてUbie入社。初期は営業・アライアンス・カスタマーサクセスなど様々な業務を行いつつ、徐々にプロダクト開発に軸足を移し、プロダクトオーナーとしてAI問診Ubieの開発を牽引。組織開発などの経験も経て、現在は医療機関向け事業のリード。

Tech業界およびスタートアップにおける女性比率はまだまだ低い中で、Ubieでは様々な施策を通して女性リーダーシップ比率30%を目指しています。(詳しくはこちら

Ubie入社するまでのキャリア変遷を教えてください。

元々医療分野に興味がありました。大学院ではスポーツ動作や集団スポーツなどのテーマを研究しながら、業務委託で理学療法士として働いていたのですが、1対1での範囲だとできることが限られていると感じ、1対Nで何かできることがないかと考え、就職活動をはじめました。

そんなときDeNAがヘルスケアに力を入れ始めていて、ここなら自分が力をつければ色々なことに挑戦できると思い入社しました。予想外だったのは入社後ゲーム事業部に配属されたことだったんですが笑。でもゲーム事業に関わる中で、ゲームの専門家とやりとりをしたり、プロダクト開発について学べたのはよかったです。

また当時のDeNAが副業を推奨していたのをきっかけに、複数のスタートアップで業務委託として働くようになり、そこで創業したてのUbieと出会いました。

Ubieに入社したきっかけと決め手は?

当時は医療機関向けのプロダクトが完成したから、一人目の事業開発として入ってほしいという話でした。入社理由は業務委託として働いたスタートアップ数社と比べて、圧倒的にカルチャーが合うと感じたからです。といっても当時は5人くらいしかいませんでしたが。

当時から今のバリューにある”Full throttle but safe”的な要素が強く、いつもポジティブな西海岸的な雰囲気があるのがいいなと思いました。いきなり業界のお偉いさんに会いに行ってプロダクトをボロカスに言われたりしても、「まだ時代が俺らに追いついてないんだな」と解釈したりとか、全然お金なくて自転車操業なのに次の壮大な計画を描いていたりとか。笑

あとはUbieのミッションと自分が医療分野でやりたいと思っていたことが一致していたので、入社の意思決定自体はほぼ悩まなかったです。

Full throttle, but Safe  大事なものを壊さずに、素早く進もう
スタートアップの強みは、階層の少なさや失敗を許容するマインドから生まれるスピードの早さであり、最も重視すべき要素の一つです。
素早く前進するためには、何を守り何を壊すかの判断が肝要です。素早く始め、不要なものを素早く見極めて壊す。この意思決定の繰り返しによって、最速で未来を手繰り寄せます。

Ubie 全社共通のバリューを策定しました,https://note.com/ubie/n/nd76c30973b78

実際に入社してから感じた良いギャップと悪いギャップは?

入社前はこんなに大きなプラットフォームになると思っていなかったですね。未来逆算型の人たちはそこまで描いていたのかもしれないけど、少なくとも私はこんなに大きなプラットフォームになることは描けてなかったです。

悪いギャップは入社時は、「プロダクトがあって、スケールだけが課題!だから事業開発が必要!」というのを聞いていたのですが、入社してみると全然そんなことなくて「これから顧客を見つけにいくぞ」という段階だったことですかね。おかげでプロダクトそのものから関わっていけたので私にとってはポジティブでしたが。

Ubieでの仕事(アサインメント)の変遷

まずは医療機関向けプロダクトのリード顧客の創出からはじまり、顧客が増えるにつれ、営業 > カスタマーサクセス > パートナーシップなどの事業開発 >プロダクト開発 > 組織開発 と事業が大きくなるにつれ軸足が移っていきました。

プロダクト開発を長くやった後に1年間の産休・育休に入りました。自分はあまり器用なタイプじゃないと思っていたのでがっつり休んで育児に集中したかったんです。

復帰後は同じように医療機関向け事業のプロダクトオーナーに戻ったのですが、生産性の高いプロダクト開発の体制やチームについて考えるうちに、組織開発に自身の役割がシフトしていきました。そこからまた医療機関のプロダクトが増えていくにつれ、プロダクトを横断してのプロダクトビジョンを描くことが必要になり、最近またプロダクトロールに戻りました。

Ubieの面白いところは、「あなたはこれをやる人ですよ」と役割に人を当てるのではなく、必要な業務に対して自分の領域を広げていった結果、役割が後付け的に付与されるところかなと思います。自分で課題だと思ったところに飛びこんで勝手に役割を広げていても誰も何も言わないし、むしろそれが良しとされる。成果を出すうえで必要な課題解決に集中していると、自ずと自分のできることが増えていて、自分でもその幅の広がり方にびっくりすることがあります。

入社以降一番やりがいを感じた仕事は?

少し昔の話ですが、医療機関向けプロダクトであるメディカルナビのPMFを実感したときですね。それまでは受注はできていたものの、「これはマーケット開発が強いだけでプロダクトは刺さっていないのではないか」という危機感をもっていました。

当時担当していたある病院と、事務員の方の配置などオペレーションの議論から一緒に行うことで「あ、これは本当に顧客のペインポイントとソリューションがガチっとハマったな」という瞬間を体感できたんです。それまでの顧客とは明らかに問題解決の質感が変わったなという実感があって、あれは自分の中で感動した仕事でした。

自身の強み(Ubieで言う黄金の右)は何だと思いますか?

個別課題を抽象化して組織や事業の課題に昇華して仕組みによって解決できることかなと思います。医療機関事業はUbieの事業の中で最も歴史が長いので、スケールに伴って様々な課題に直面してきたことで得意になったんだと思います。プロダクトだけを見ていてもプロダクトの課題は解決しないことが多く、じゃあこことここの情報連携をもっと強化しよう、とかチームの中で個々の強みを見ながらバランスを調整したりだとか。あとは自分の強みって相対的なものだと思っているので、アサインメントによって変わっていく実感があります。

人生において、何を大事にしていますか?さらにその中で仕事をどのように位置づけていますか?

「自分の心が動かされるかどうか、ワクワクするか」を大切にしています。何にワクワクするかはそのときによって違うのですが、最近は世の中にあるセオリーを読み漁る > 実践する > うまくいったことをチームや組織に還元する、という具体と抽象を行き来するサイクルがとても楽しいですね。

元々はプライベートの優先順位が高く、仕事は自分にとって「ワクワクすること」の一つでしかなかったのですが、Ubieに入社して色んなことを乗り越えるうちにどんどん仕事が自分ごと化されていて、今は、子供が大きくなったときに誇れる医療環境を作りたいという思いが仕事の優先順位を高めてる気がします。

これまで、「社会にインパクトを残す仕事をしたい」などと思うタイプではなかったのに、子供との大切な時間を割いているという感覚からか、そういう思いが強くなったのは、自分でも意外でしたね。

ぶっちゃけ肉体的にもしんどいですし、子供が産まれてから何回も「なぜ自分はこの仕事をしているのか」問い直してきました。その繰り返しで自分の決意が強まったことにより、結果的に以前より、なりふり構わず、Ubieを優勝させることに集中できるようになりました。

ワークライフバランスについて、どう捉え、どう実践していますか?

自分が目の前のことに全力で向き合えるかを軸に、時間の使い方を決めています。金曜日に多くの仕事が残っていたりすると、週末に全力で子供に向き合えないので、であれば土曜の朝にちょっとだけ働いて、残りの時間は子供との時間に100%集中したり。

逆もしかりで、子供が体調不良で病院に連れて行くときなどに無理して仕事しても全力を出せないので、そんなときは早めにチームにヘルプを出しますね。「できる!」と言って無理するのが精神衛生上良くないので。何があっても早めに相談できる同僚やチームがいるのにも随分助けられてます。

あとはプロダクト開発や組織開発のことが子育てに活きると感じることもあって、最近子供が「こういうお手伝いをするからお小遣いほしい」と言ってきたときに「それはママは全然困ってないからダメ。ママのペインを見つけて!」みたいな会話をしました。笑

DEIと聞いて個人としてどういう印象を持っていますか?

自分と意見が全く異なる人がいるときに「どういう背景からそう思うんだろう」「どうすればこの意見を事業成長に活かせるか」という方向にものごとを考えられるようになったのは、DEIの考え方に近いのかなと思います。昔は本当に器が小さくて、そんなこと思えなかったので。笑

一方で事業成長とDEIが繋がっている、というロジックはわかっているのですが、成功体験としてこれだ!というのはまだ持てていない気がしますね。普段仕事で営業・医師・エンジニア・デザイナーといった異なるフィールドの人たちが話すことによって、素晴らしいアイデアが生まれる瞬間は何度も経験しているので、それをDEIとして意識できていないだけかもしれませんが。

UbieがDEIに取り組むメリットは何だと思いますか?

これまでUbieがDEIに力を入れていなかったのはやはり類似性が高い人と一緒に働く方が楽だったからではないでしょうか。異なる価値観の人が多いとスピード感が落ちるのは間違いないので、それもあったのかもしれませんが、やっぱり一番は快適だったからだと思います。でもそれだと盲点が増えていって、中長期的には事業成長を毀損する、というのはその通りなんだろうなと。

あとDEIの議論が始まったことで、生物学的性別も大きな区別ですが、それ以外にも自分のような古株メンバーと新メンバーであれば活躍のしやすさみたいなものは全然違うのかなといった気づきがありました。

働いていて自身の属性を意識するタイミングはありますか?

振り返るとUbieのユーザーには女性かつ母親が多いので、そういう意味でユーザーの視点を考えるときに分かることが多いというのはポジティブな一面としてあるなと思います。

組織開発の仕事をしているときも「人は常に仕事を優先できるわけではなく、大切なものは他にも色々あって、そのバランスって難しいよね」というのが身を持ってわかっていたので、多角的な視点で施策を検討することができました。私は子供が生まれる前は、「目の前にやるべき仕事があるんならやるべきでしょ」としか考えられていなかったので。笑

一方で、自分自身は女性や母親といった属性を意識しないようにしてきたという一面はあります。それらを声高にいうと自分自身に対して、頑張らなくていい言い訳になってしまう気がしていたので。

さいごに、今Ubieへの応募を迷っている人や検討中の人に一言

学習と内省が人生の楽しみ、という人には向いていると思います。Ubieにいる人はみんなこの2つが大好きだな、といつも思います。

Ubieでは人をどう活かすかという問いに関して「それぞれの強みを最大限活かしてもらおう」という考え方が強いので、そうすると「自分の強みとは」という内省の機会がとても増えるんです。かつその内省を共有する人が多いので、他の人の内省のプロセスや結果を読むことで、またさらに自分の内省が進む、というのはよくあります。

私自身は、「社会に大きなインパクトを残せる仕事をしたい」ということだけでなく、日々のワクワクが働くモチベーションとして大事なタイプなので、そういった意味で毎日知的好奇心が満たされています
元々PCのパスワードに「わくわく」という言葉を含めたものにしてくたくらい。当時、PCが故障したときにそれがバレて、変えることになったんですが。笑

UbieのDEIサイトはこちら▼


Ubieでは一緒に働きたいメンバーを募集しています!
カジュアル面談もありますので、ご興味ある方はぜひメンバーとお話ししましょう!

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