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相手へ思いの伝え方、汲み取り方◆"トークの帝王"ラリー・キングの伝え方の極意 How to Talk to Anyone,Anytime,Anywhere◆【読書ログ#3】



「お前の話、よくわからないからしゃべるな」

忘れもしません、高校1年生冬。

ウバウバが部活の先輩同期らとみんなで楽しく話していたら、突然同期の一人の人物から「お前の話、よくわからないからしゃべるな」と制止させられました。

大変ショックだったことを覚えています。

大体の悩みは2日寝るとだいたいぼんやりして、1週間もすれば忘れるのですが、この記憶だけは10年以上経ってもはっきり脳に記憶されています。

当時のよくつるんでいた先輩らは、高校生1年生の視点から見て、非常にユーモアと賢さがあって、会話の内容も会話をすること自体も楽しくしょっちゅう一緒に過ごさせてもらいました。

その中で、先ほどの制止でした。

高校生のウバウバは
・何もそんなひどいこと言うんじゃないよ
・自分が思っている以上に伝わっていないのかも
という怒りと反省が二つの気持ちが生まれました。

そして、ウバウバは段々と会話に積極的に参加することに自信を失ってゆき、自分は面白くない奴というレッテル張りをしてしまいました。

今覚えばそんなことを思う必要な全くなく、自身の伝え方と傾聴の問題であったと思います。

そして、会話には参加するが何も伝えられない、いつもコミュニケーションに不安が付きまとうようになりました。

・・・

時を経て、就職活動にウバウバももれなく、身を置くこととなります。

この時に至るまで、ありとあらゆるシチュエーションに揉まれたおかげで、会話に関する耐性はついていました。

しかしながら、肝心な就職活動の結果としては、最終面接でいつもお祈り。

落ちたことへの反省の前に、喪失感で頭がいっぱいのウバウバは、一つ思い出したことがありました。

「お前の話、よくわからないからしゃべるな」

もしかしたら採用担当者、面接した役員もそう感じたのかも。

幸いにして、早期選考から動いていたのでエントリーできる余裕はありました。

ウバウバはすべての手札がなくなりかけた際に、もう一度自分のコミュニケーションの方法に関して見直すこととしました。

大学の就職相談窓口に駆け込んだり、自己分析を改めて深めていく過程で、伝え方に関しての著書として、この一冊を手に取りました。

著者・著書の紹介◆ラリー・キング◆

■50年間で5万人と対談した世界No. 1キャスターラリー・キングは、ギネスブックにも掲載された伝説的トーク番組CNN『ラリー・キング・ライブ』の司会者。ゲストの本音を引き出す巧みな話術から「トークの帝王」「マイクの名匠」と呼ばれている。

※ラリー・キングと若かりしドナルド・トランプとの対談映像。

この方の詳細なキャリアやエピソードは割愛させていただきますが、著書の内容から非常に努力家であることを感じます。

この著書はシチュエーション別に分けられた

・相手に伝えることのhowto
・相手の話を聞くことのhowto 
・この2点を身につけるための練習、考え方

これら3つの実例として、ラリー・キングの過去の思い出、著名人との対話から腹落ち感のあるエピソードが引き出されます。

日ごろの会話やビジネスシーンでも有効なポイントが多く乗っていますが、まず、すべての伝えることにおいての根底にあるのは…

"自分らしく、正直に─これこそが伝え方の大原則だ"


このワンフレーズにこの著書が伝えたい根底の部分があると考えています。

自分らしく、正直に相手に伝える。

正直でいれば、それが力になる。大失敗することはない。…自分の状況を正直に話せば、緊張することなどないのである。

“トークの帝王"ラリー・キングの伝え方の極意

この"自分らしく"や"正直"という点が本当に難しいところで、気づかない間に人は自分自身に嘘をついて誤魔化してこの社会や日常を乗り切っているところがあるとウバウバは感じています。

特に就職活動中は自分の本心が全くわからない状態になっていました。

面接中、予想だにしていなかった質問を受け、誤魔化しを重ねた自分が全く整合性の合わない上っ面なことを伝えていたかもしれません。

まず、すべてを正直に話す前に、正直な気持ちであるかを考えなければなりません。

まず、この教えを持ってウバウバは本音の自分をまず見つけるところから、もう一度始めました。

"私の決意1 いつも積極的に話す。
私の決意2 伝え方の練習を続ける。"


…そう、話すこともバッティングのように練習できるのだ。方法はいろいろとある。自宅で声を出して話すこともそのひとつだ。私は今でもやっている。…「鏡の前で、自分に向かって話す」というのもよい方法だ。これは特にスピーチの技術を高めるために有効だ。 これは日常会話にも効果がある。目の前の人(すなわち、鏡に映る自分自身の姿)が自動的に目に入るので、アイコンタクトを取りながら話「鏡の前で、自分に向かって話す」というのもよい方法だ。…

“トークの帝王"ラリー・キングの伝え方の極意

ラリー・キングは著書の中で明確に練習をしなさいと記しています。

ウバウバももれなく、自己分析をし、働く理由や、人生の意義意味合いを考えてながら、並列して話す練習を開始しました。

恥ずかしいですが、鏡の前で何度も自分の表情を見てスピーチをする。

録音をして身振り手振りの不自然さをチェックする。

就職相談窓口の担当の方に付き合ってもらい何度も会話の練習をする。

毎日、とにかく、何度も口から出す練習をしました。

そうすると、まとめた対面接用の内容を声に出して吐き出していくうちに、自分の中で腹落ちしていない違和感があることはうまく伝えられない、言葉が出てこないことが分かりました。

そうして、内容をまた改める、口に出す、また改める。

内容だけでなく、言い回しにもこだわるようになりました。

このように本当の自分から、そのまま素直に出てきた言葉は暗記しようとせずとも、上手に会話を紡いでくれます。

そして、その後の実践の面接では、今まではまるで舞台に立って、講演するようにしか一方的に伝えられなかった自分が、面接官と同じ目線で対話をするように伝えられるようになりました。

この違和感を今でも大事にしており、仕事中に相手に伝えるときでも、このnoteを書く際にも意識しています。

・・・

話が少しそれてしまいますが、ウバウバは現場社員の立場から4年ほどリクルーター活動にも参加し、26卒向けにも今期も活動をスタートしております。

就職活動はつらいこともありますが、自身の人生の一つのターニングポイントとして、生涯において自分は何を求めているのか何をしたいのかを考えるとても良い機会だとウバウバは考えています。

今度、別の機会でリクルーター目線での昨今の就職活動と学生評価について綴りたいと思います。

・・・

結婚式にて友人代表スピーチをする

そして、無事、自分の求めていることとやりたいことが叶う環境にウバウバは就職することができました。

しばらくしますと、結婚式への招待状とスピーチの依頼が飛び込んできました。

新郎・新婦ともに旧知の中で、どちらとも仲良く思い出を築いてきたウバウバにぜひスピーチして欲しい!と依頼を受けました。

2人の結婚はうれしく思い、そして、そのような気持ちを表現できる場をウバウバのために作ってくれたことにも、感謝し、そして、この本を久しぶりに手に取り、スピーチの内容を膨らましました。

新郎新婦との、めちゃくちゃに楽しかった旅行や、些細なことで争ったことや、心配をして気にかけていたことや、二人の素晴らしい人柄がでているエピソードや思い出が浮かび上がりました。

そして、それを書き起こしつつ、何度も声に出して練習。

鏡の前でスピーチし、身振り手振り、立ち方、目線を意識する。

口に出して違和感がある箇所、回りくどいと思った点は修正。

決して、丸暗記で覚えようとせずに、思い出を語り、新郎新婦と参列者との頭の中にイメージを起こすように。

下記は参考にしたスピーチのtipsです。

スピーチも普通の会話も変わりないと思って自然に話すことだ。

大げさな言葉・複雑な表現・専門用語・流行り言葉は一切使わず、シンプルな表現に徹した。

誰もあなたの話を聞くために参列しているわけではない、ということを忘れないように。

ユーモアを使う時に余計な一言はNG

自分が誰かに言われて、うれしいと思える言葉で返せばいいのだ。

“トークの帝王"ラリー・キングの伝え方の極意

スピーチ後、新郎新婦を含め様々な人にお声がけいただきましたが、参列していた別の友人から"ウバウバってそんな話上手だったけ?心に残ったよ。"と褒められたのは恥ずかしながら素直にうれしかったです。

改めて、私にとっても思い出深い結婚式にしてくれた新郎新婦に感謝します。

最後に


あなたの技術がどのようなレベルであれ、次のことを覚えておいてほしい。 1 話が苦手な人は、必ずうまく話せるようになる。2 話が得意な人は、もっとうまく話せるようになる。

“トークの帝王"ラリー・キングの伝え方の極意

しゃべるなと制止された高校1年生から、仕事やプライベートでもスピーチをする機会がもらえるようになるなんて全く想像できていなかったです。

ひそかな練習と話す機会に参加し、場をこなすことでコミュニケーション能力は上げられると実感しております。

ぜひ、会話を楽しみたい方・スピーチがうまくなりたい方にとっていただきたい本になります。

ご一読お勧めいたします。

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ウバウバ節約日記について

読んでいただきありがとうございます!

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・築古リノベ ⇒ 築50年超の物件をリノベ真っ最中
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・インデックス投資 ⇒ 2017年からスタート
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を軸に実行中・勉強中の実記録や、それ以外の趣味、
読書、日々のことも綴っています。

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