初参加!文学フリマ大阪12を振り返ってみる
文学フリマとは?
9月8日、大阪で文学フリマ大阪12が開催されました。もともとこの日は仕事だったんだけど、休日出勤した振替で休みになったのです。お、これはチャンスだ。行ったことなかったから気になってたのよね。
文章クラブのメンバーさんに、「文学フリマに行ってくる!」と宣言すると「patoさんが来るみたいですよ」と教えてもらう。
……なんだと!
この本の著者さんです。有名テキストサイトの管理人。20代の頃からめっちゃ読んでた人。上の文章本もめちゃくちゃ良かった。
patoさんが来るなんて。会えるかも!と持っている本を鞄に入れていく。ちょっとウキウキして会場へ。12時〜17時までの開催だから、12時30分くらいでいいかと、会場に向かった。
わわ。人が多い。大阪は入場無料。東京は1000円だっけな。受付で来場者の証としてシールをもらい目につきやすい位置に貼るように促される。案内パンフレットも渡される。
もう、コミケだ。コミックマーケット。同人誌即売会。雰囲気がほとんど同じ。ってか会場を漂う空気・においも同じだ。懐かしい。
1ブースは机1つ分。デフォルトで椅子が1つ。販売者さんは自分の作品を机に並べて、値段がわかるようなポップを置いている。販売品は自費出版の本や冊子。ブックカバーなどのグッズを売っている人もいた。なかにはプロ作家もいて、本屋で出版されている本も販売していた。
通路は人がぎゅうぎゅう。こんなに混んでいるとは思わなかった。ブースの前を通るたびに「こんにちは〜」とか「フリーペーパーを配布してます。どうぞ!」とか声をかけられる。
売られている本の値段は100円〜2000円くらい。300円、500円の本が多かったかな。なかには無料で配布している人もいた。
「よかったら読んでみてください〜」と声をかけてもらうも、通路に人が多くて読めない。
雰囲気に圧倒され、一度会場を出て飲み物を買う。すると販売会場の向かいにも会場があり、そこには「見本誌」が並べられていた。売っている本を自由に立ち読みできるコーナーだ。なるほど。ここで気になる本を見つけて、向かいの会場で買うんだね。
少し時をさかのぼり、到着直後のこと。私は会場に着くと真っ直ぐにpatoさんのブースを目指した。patoさんがXでどのブースに出展してるかポストしてたから予習済みだ。
1人のお客さんが販売者さんの男性と話している。あれがもしかしてpatoさんかしら。人見知り全開になっている私は、男性の隣にいた女性に声をかけられ「よかったら本、みてくださいね〜」と目の前にあった何やら競馬の本をパラパラと読んでいた。これもpatoさんの本だ。
「競馬、お好きなんですか?」とpatoさんらしき人から話しかけられる。
「いや、競馬というよりpatoさんが好きなんです」
「えー!いやいや、今フラ〜と立ち寄った感じで来たじゃないですか!『私、興味ありませんけど?』みたいな顔で来たじゃないですか!」
うわ、トークがうまい。頭の回転はやい。この人、間違いなくpatoさんだ。
「到着したら真っ直ぐここに向かってきたんですよ。もしかしてpatoさんですか?」
「そうです。ありがとうございます!」
「テキストサイトの頃からずっとファンです!本も買いました。これ」
と持ってきた本を鞄からゴソゴソと出す。
「うーわ。すごい読み込んでくれてる!サインしますよ!こちらは編集者の大西さんですよ」
「大西ですこんにちは!ありがとうございます!」
ありがたいことにpatoさんにサインをしてもらった。そしてなんと、女性は編集者の大西さんだった。私はこの方と少しやりとりをしている。patoさんの本の感想をXでポストしたら大西さんから「読者ポップに使わせてほしいんです」とメッセージが来たのだ。
「大西さんでしたか!私、読者ポップに感想文を採用してもらったんです」
「えー!めっちゃ励まされたんですよ!お名前聞いていいですか?」
「ヤスです」
「ヤスさん!ほら、これですね?ここに載ってます!」
大西さんはA3サイズのポップを持ってきていて、その左上に私の名前と感想文があった。
「ほんと励まされたんですよ〜」と満面の笑顔で喜んでくれていた。
市販されていないpatoさんの本を3冊買い、それにもサインをしてもらった。非売品の栞やクリアファイルまでいただいてしまった。
「ちょっと泣きそうです。patoさん、握手してください」
「もちろんです!」
ずっと憧れていた人。大好きな文章を書く人と会えて話せて握手をした。最初はpatoさんが来るなんて知らずに文学フリマを楽しもうとしていた。なのにもう満足してしまった。
とはいうものの、そこから1時間半くらいは会場をうろちょろした。長くなったので後半へ続く。
[画像協力:さちわ]
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