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何者でもない私が何者かになる物語《水曜日のエッセイ by 鳥飼アミカ》


さぁ〜て、今日の記事は?


◆ 何者でもない私が何者かになる物語《水曜日のエッセイ by 鳥飼アミカ》
◆ ネガだポジだのしゃらくせえ(キャッチコピー解体新書)※文章クラブ限定記事

の2本です。毎週水曜日は文章クラブのメンバーさんの記事です。それではどーぞ!
 


 
こんにちは。
先日、正式にさいたま市の市民ライターに採用された鳥飼です。


初めてのセミナーがありまして、「記事を書く」について学びました。


まあ、刺さりまくりです。
雑誌づくりの難しさよ……。


今日はここの読者の皆様限定で、セミナーで聞いた内容と気づきをこっそり公開しちゃいます!
 

● TOKYOウォーカー裏話

市の主催する冊子の中でも、一般市民の中から公募でライターを募るこの企画。
なんと、編集担当がTOKYOウォーカーの元編集者でした。


時代の波に乗りまくった有名雑誌の編集者が、我らの記事をチェックするですって!
俄然、気合が入ります。
緊張感もやばい。


TOKYOウォーカーの刊行裏話もうかがうことができました。
「なぜ埼玉ウォーカーはなかったのか」とかね。


数々の裏話の中に、紙の媒体を持ち帰ってもらう難しさ、今回の市民ライターの厳しさを感じましたね。


曰く「埼玉には中心になる場所がない」「人が集まる場所がない」と。


埼玉の人って、埼玉にいないんです。
若者は東京の池袋に集まるのが定番なの。
都会の隣に住んでいる便利さゆえなのか、近場の都内=池袋なのか。


埼玉に住んでいる人が、住む土地に魅力を感じられず都内に出る。
そんな地域に魅力なんてないでしょう。
だから埼玉ウォーカーは現実にならなかった、と言われてしまいました。


これって、ライター未満だった自分に近いなと感じたんです。
 

● 何者でもない私の発信

ブログを書いて発信する。
noteを書いて発信する。


そこでは常に「何者でもない私が何かを発信する必要があるのか」という問いがついてまわります。


受け取ってくれる人なんて
いないかもしれない。
読んでくれる人は0かもしれない。


なぜなら、自分は発信できるようなモノがないから。


「自分には発信するような人じゃない」
そう思うと、どんどん泥沼にハマってしまって書けなくなる。


でも、実はそうした一見ネガティブな部分も含めて、「全部さらけ出して書くことができる」って、逆に強みだと思うのですよ。


「何もない」からこそ「0からの私」で物語を綴ることができる。
これこそ、あなただけにしか書けないオリジナルの文章だと思うのですよね。


誰かに読まれるための文章がいいと言われるけれど、私は自分のためだけに文章を書いてもいいと思う。


例えば、さいたま市は「東京のベッドタウン」としか認識されていません。
多くの人は東京に出ることを夢見ていますしね。


だけど、住んでみるとわかるんです。
地域の人の関わりの温かさ。
(今朝も道を歩いていると「おはようございます!」と声をかけていただきました)

ビルの立ち並ぶ駅前から、自転車10分でカワセミの舞う自然に行き着くことができる川沿いの散歩道。

駅をまたいで伸びる参道が有名で、緑の美しい氷川神社。

カラフルな色合いの美しい新幹線を間近に見ることができる鉄道都市。


住んでいるからこそわかる魅力が、埼玉にはたくさんある。


人も、同じです。


あなたにはあなただけにしかない歴史があり、つながりがある。
それは、「あなただからこそ」積み上げられてきたモノ。
あなたしか、知らないもの。


それを、言葉にするだけでいい。
あなたの物語は、そこから始まると思うのですよねえ。


この文章で誰かの背中を押すことができていたら、それだけでいいなと思っています。
文章なんて、そんなささやかなものでいいんです。それが積み重なって、いずれ世界を変えるのだから。


そう思うとワクワクするでしょう?
ぜひあなたも何かをつづってみてくださいね。


今日もお読みいただき、ありがとうございました。

◆ あとがき
ヤスです。お笑い芸人さんがテレビで話しているおもしろエピソードは「何者でもない」ときの話が多いもんです。何者でもないからって、何もないわけではない。「ささやかなものが積み重なり、いずれ世界を変えていく」。……これ、私が言ったことにしていいかな?

[ライター:鳥飼アミカ]
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ヤス(ウエダヤスシ)
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