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ネガティブを愛す

暗闇が好き。
いくら手元を照らしても、数センチ外は闇が広がっている、目を凝らして意識しないと見えない世界が好き。

自信がないのが好き。
自信しか持っていなかったら気付けない考えがあって、寄り添えない言葉があって、自信がないから持てる言葉がたまに私以外を照らすから好き。

目が悪いのが好き。
物の輪郭以外はぼやぼやしてて何もかもが曖昧だから、世界が少し小さく見えて、その分私がちゃんと等身大に思えるから好き。

人はもっとネガティブを愛していい。湿っぽさを、棘を、光が当たらない部分を愛していい。

愛は壮大なものだと思っているあなたへ。

愛とはその人が、ありのままでありますようにと思えることだ。

その人が生きていて、こちらが勝手に嬉しくなることだ。

だから私は、あなたを愛しています。

優しいあなたへ。

いつかあなたが人に与える優しさを、自分にも向けられますように。
鏡に映る自分を、自分だと思えますように。

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