惑星と円盤
★注意!★
シオドア・スタージョンの短編『孤独の円盤』のネタバレを壮絶にします!
未読の方はご注意下さい!
紹介する本
シオドア・スタージョン
「孤独の円盤」
『不思議のひと触れ』所収
行きますよ?
アプリ『ひとりぼっち惑星』にハマっている。
人工知能が終わりのない戦争を繰り返す惑星で、残骸である部品を集めて、アンテナを造ってメッセージを受信したり、送信したりできるゲームだ。
6つのデフォルトのメッセージを受け取った後、ほかのユーザーからのメッセージが届く。
ただし、誰のメッセージが届くかわからないし、
誰の元に届くかもわからない。
いわゆる瓶の中の手紙系のアプリ。
瓶の中の手紙系の小説ってなかったかなぁと思ったら、シオドア・スタージョンの『孤独の円盤』を思い出した。
ある日突然、円盤にぶつかった女性。ありとあらゆる人が、何か途轍もない情報を受け取ったんじゃないかと、女性を追い回していく。
それでも、女性は口を割らない……。
まあ、ここから身も蓋もなくネタバレすると、彼女が受け取ったのは途轍もない孤独を抱えたものからのメッセージだったわけだ。
孤独、というものは本来分かち合えないものかもしれない。
ほら、わたしはあなたにはなれないし、あなたはわたしにはなれないのだ。
わたしたちにできるのは、その人のこころに寄り添うことだけ。
でも、それでも。
少しでも孤独感が紛らわすことができたらいいなぁ。