見出し画像

7月の憂

堅く閉じた窓の外から聴こえる雨音

まだ梅雨は明けない

遠く耳に響く雨音は

時に心地よく

一瞬

雨が好きなのかもと思わせた


それでも続く、冷たい雨日は

心の温かささえも奪っていくようで

一瞬感じた好きを

流し、消し去っていく


激しい雨音にかわる

窓の外から聴こえた

心地いい響きは

もういない


誰かを待ち続けるように

濡れた窓を見つめた


この記事が参加している募集

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 夢だった小説家として、沢山の方に作品を読んでいただきたいです。いただいたサポートは活動費と保護犬、猫のボランティアの支援費として使わせていただきます。