ヨモギ編:最終話 ヨモギ、正式に家族になる!
我が家での初めての食事以降、ヨモギはすっかりゴキちゃんに夢中だ。
環境にも徐々に慣れてきたのか、脱皮はもちろんのこと、壁や扉に終始へばりつくなど堂々と姿を見せてくれるようになった。
夜行性のため、昼間はひたすら同じ場所でじっとしている。
「ちょっとは動こうよ」と言いたくなる。
が、それでも見ていて飽きない。
可愛さのあまり、顔が緩む。
あっという間に時が経ち、いよいよ3月中旬に差し掛かった頃。
(4月になったらヨモギを自然に帰さなあかんなぁ。)と思うことが多くなる。
「ヨモギ、もうすぐお別れやな・・・(*´Д`)」と話しかける。
野生では、餌も同じものではなく色んな虫を食べることができる。
好きなところへも行ける。
とにかく自由だ。
ヨモギにとってそちらの方が断然いいに決まっている。
元が野生のカエルなら尚更だ。
しかし、
(もし鳥や蛇に食べられたら・・・)
(車に轢かれるかも・・・)
(死んでほしくない。)
そんな風に思いながらも、月日は確実に過ぎていく。
4月に入ってしまった。
(まだ朝晩は寒い。もうちょっと暖かくなってから帰そう)と理由をつけて先延ばしにする。
いよいよ4月中旬。
姉から言われた。
「ヨモギまだ自然に帰さんのか?」と。
心は決まっていた。
「あ~、鳥やらに食べられるの嫌やでこのまま飼うことにした~(^_-)-☆」
こうして晴れて?正式に家族の一員になったヨモギ。
野生で死と隣り合わせではあるものの自由はある
それとも、
飼育下で外敵からの危険もない、平和ボケする日々だが自由はない
ヨモギにとってどちらがいいのかは本人に聞かないと分からないが、
できるだけストレスなく、幸せなカエルLifeを送らせてあげられるよう日々尽力しよう!と心に誓う。
そして現在。
ヨモギを保護してから、あと半年ほどで3年になる。
シュレーゲルアオガエルの寿命は5年前後。
小さい身体の割に意外と長生きだΣ(・ω・ノ)ノ!
とはいえ、犬や猫に比べると圧倒的に短い。
保護したときに何歳だったかは分からないが、まだまだ食欲旺盛で元気だ。
別れの時のことなど考えたくはないが、いつか必ずやってくる。
せめて、寿命を全うしてくれることを願うばかりだ。
「ヨモギ、まだまだ長生きしろよ🌸」
「そして、いつかまた会えるその時が来たら、ちゃんと虹の橋で待っててよ⭐」
今日もヨモギは、エサ皿が置かれるのを突っ張り棒から見下ろして、今か今かと待っている。
ケージのメンテナンスをし、エサ皿を置く。
ゴキちゃんに瞬時に飛びつく。
その姿を見て、ぱつ子は癒され顔を緩ますのだった。
完🐸
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ここまで読んでくださった方、最後までお付き合い頂きありがとうございました!
他のペットや野生の生き物たちのこともまた綴っていけたらと思いますので、良ければまた見に来てください。
ありがとうございました(^^)/
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