「エイリアン」シリーズで一番良いのはもちろん1作目だけれども、
9月×日
新宿バルト9で「エイリアン:ロムルス」(フェデ・アルバレス監督)
「エイリアン」シリーズのスピンオフ作品、という紹介を見かけたが、むしろ1作目の正統的な続編という趣き。
あと20分は短く出来るような気がするが、充分楽しめた。
× × × × × ×
「エイリアン」シリーズの最高傑作はもちろん一作目である。
ちなみに「エイリアン」シリーズは今回の新作を含めて、以下の7本。
「エイリアン」(1979)
「エイリアン2」(1986)
「エイリアン3」(1992)
「エイリアン4」(1997)
「プロメテウス」(2012)
「エイリアン:コヴェナント」(2017)
「エイリアン:ロムルス」(2024)
(この他に「エイリアンVSプレデター」なんてのもあるが、あれはまあ・・・・・・パチもん、というかなんというか・・・)
シリーズものでは、第1作目が結局一番良い、ということが多いが、このエイリアンシリーズがまさにこれ。
しかも2>3>4≧プロメテウス=コヴェナントというふうに見事に順番につまらなくなっていく。
監督は1作目がリドリー・スコット(その他の代表作に、ブレードランナー)。
2作目がジェームズ・キャメロン(ターミネーター、タイタニック)
3作目がデヴィッド・フィンチャー(セブン、ファイトクラブ)
4作目がジャン=ピエール・ジュネ(アメリ)
5作目6作目が再びリドリー・スコット。
ということでそうそうたる顔ぶれなのだがどうしてこうなってしまうのか。
5作目6作目なんて1作目と同じリドリー・スコット監督なのだが、もう本当に面白くなかった。
なんというか1作目だけがちゃんとした「エイリアン」であり、2作目以降は続編というよりは二次創作、という感がある。
「2」なんかは、いちばん脂の乗っていた頃のジェームズ・キャメロンが撮っただけあってそれなりに楽しめる出来ではあるんだが、やっぱり続編というよりは二次創作っぽい。
才能の有る監督に二次創作を作らせたくなるほど完成された世界を、1作目の「エイリアン」が持っていたということなのかもしれない。
そして最新作「エイリアン:ロムルス」だが、
最初に書いた通り1作目の正統的な続編(少なくとも前半は)という感じ。
1作目のピリッと引き締まった感触と比べるとやや冗長な印象もあるが、悪くない。
続編の中では一番の出来、なのではないかと思う。
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主演俳優はケイリー・スピーニーという人。
「初めて見る顔だが、なかなかがんばってるじゃない」
などと思ったが後で調べてびっくり、「プリシラ」のあのお嬢さんか!
ぜんぜん気がつかなかった。
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