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2022年5月前半日記(東京都庭園美術館、映画「オルメイヤーの阿房宮」「若草の頃」「バニシング:未解決事件」など)

5月×日
目黒の庭園美術館へ
今の展覧会は建物公開で、テーマは「アールデコの貴重書」
いつもあまり混んでいない美術館なので、今日は随分混んでるな、と最初は思ったのだが、考えてみればゴールデンウイーク真っ最中の日曜日。
それを考えれば空いている方か。

この日は午後から雨だったので午前中に行って良かった
小さな複葉機の模型、持って帰りたかった
廊下、天井、照明

5月×日
ヒューマントラストシネマ渋谷で「オルメイヤーの阿房宮」(シャンタル・アケルマン監督)
名前だけは知っていて作品は一本も観たことがなかった監督の作品。
昔はシャンタル・アッカーマンと言っていたと思うが、今はアケルマンというらしい。
1950年生まれで2015年に亡くなっている。
「オルメイヤーの阿房宮」は2011年の作品。
東南アジアのどこかの国で暮らす白人の男と、その混血の娘の話。
まず、とりあえずの印象としては「退屈」。
ただ長回しの移動撮影には心惹かれる魅力があるのもたしか。
長回しは撮る側の自己満足になりがちな撮影方法だが、この映画の長回しは独特な魅力があると思う。
でも退屈。
観ている時は退屈でしょうがないんだけど、後から思い返してみるとすごく良い映画だったように思えてくる映画があって、自分の中ではテオ・アンゲロプロスの映画がそうなんだけど、この「オルメイヤーの阿房宮」はというと、観ている時は退屈で、後から思い返してみると・・・やっぱり退屈・・・でも忘れがたいシーンはある、っていう感じ。

5月×日
なんでこんなにマスクのことが話題になるのかわからない。
まあ、小さい子供に付けさせるかどうか、はちょっと難しいところもあるが、それを別にすれば、
「ここではマスクしてくださいね」と言われている場所ではマスクをすればいいのだし、それ以外のところでは自分の判断で付けたり付けなかったりすればいい、というだけの話。
その「自分の判断」の部分も誰かに決めてほしい、ってことなのか?

5月×日
ヒューマントラストシネマ渋谷で「若草の頃」(ヴィンセント・ミネリ監督)
あまりにも美しい色彩に、あまりにも楽天的な雰囲気に、ただ呆然としてスクリーンを眺めているしかなかった。

主役のジュディ・ガーランドの次にクレジットされているのはマーガレット・オブライエン。
人気子役として有名で、たしか同い年の美空ひばりと共演したこともあったはず・・・その来日時に美空ひばりと遊園地でジェットコースターかなんかに乗っているニュースフィルムを見たことがある。
でも出演映画としては、「若草物語」(マーヴィン・ルロイ監督)くらいしか記憶になかった。
「ジェーン・エア」にも出ていたらしいが憶えていない。
ジューン・アリスンがジョー役をやった「若草物語」でベス役をやった時と比べると、この映画のマーガレット・オブライエンはずいぶん幼い感じだな、と思ったら「若草物語」の時が12歳くらいで、「若草の頃」はまだ7歳くらいとのこと。
なかなか息の長い子役だったんだな。
「若草物語」の少し後に映画界を引退し、その後はテレビや舞台で活動したらしい。

× × × × × ×

映画を観た後ちょっと新宿で用があったのだが、その時に新宿で見かけた奇妙な電信柱

5月×日
シネマート新宿で「バニシング:未解決事件」(ドゥニ・デルクール監督)
韓国が舞台の映画だが監督はフランス人、ということでちょっと変わった雰囲気の映画。
上映時間90分弱というのは良いな。
省略のしかた、テンポの良さ等、悪くない、面白いじゃん、と思いながら見ていたのだが、観終わってみるとなにか決定的に物足りない、という印象。
全然観て損はない映画だと思うんだけど、なにが足りないんだろう・・・。

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