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レティシア・コロンバニ『彼女たちの部屋』

過去にツイートしていた読書メモから、整頓ついでにこのnoteにも再掲しておきます。

話がややこしくなるので省くべきかもしれませんが、手に取ったきっかけは当時公開していた映画の原作かと勝手に思い違いをしていたからです。
それはマチュー・アマルリック監督の『彼女のいない部屋』(2021)で、ただ邦題が類似していただけで、全く異なる物語でした。
ちなみにこの映画の方は、私はあまり好きになれない種類のものでした。
けれど、こちらの小説は力強く、同じ作家の別作品も読んでみたいと思っています。




何気なく手に取った小説が、生き抜くため手を取り合う人々を描く熱量高い傑作でした。
パリに実在する、居場所を失った女性のための保護施設を軸に、過去と現在がより合っていく。
簡潔な文体で、感情が動かされる場面も多いです。

(2022年8月11日)


レティシア・コロンバニ『彼女たちの部屋』
Laetitia Colombani “Les Victorieuses” (2019)


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