#153 もう、傷つきたくないから「わたしが『わたし』を助けに行こう」
わたしがわたしを助けに行こう??
どういうこと??
いやぁ、この本。
不安の尽きないINFJとINFPに刺さりそう。
悩みが解決するかと思いきや…
装丁が好きなのだ!
こちらの本です。
心理学って書いてあると、気になっちゃう。
いやぁ、悩みって尽きないですよね。
まぁそれはそれは、いろんな種類の悩みがありますことありますこと。
この「悩み」が、
・悩みとして生まれるのはナゼか?
・ナゼ解決しないのか?
そこには「ナイトくん」の存在があったのです!
えぇ?ナイトくんって何??
「ナイトくん」とは?
この本では終始「ナイトくん」について書かれています。ナイトくんというのは、誰しもの心の中にいる「もう一人の自分」です。
自分の心の中に住んでいる騎士のような存在。自分が苦しいとき、悲しいとき、怒ったとき、悩んだとき、いろんなときに自分を守ってくれる、そんな「心の防衛反応」を、比喩表現として「ナイトくん」と呼んでいます。
そんな「ナイトくん」は…
悩みが解決できないのは、解決しないことで、わたしの心が傷つくのを守ってくれている!?らしいのです。ちょっと意味わかんないですよね。だけど気になる。どういうことでしょう?
「片付けられない」に隠された理由とは?
例えば「片付けられない」という悩み。
わたしにもあります。片付けても片付けても、すぐに散らかって、またぐしゃぐしゃになる。
でも、片付いてない部屋にいると、それこそ「片付けなきゃ!」「あぁ!汚い!掃除しなきゃ!」ってなりますよね?モヤモヤしますよね?
そして部屋が綺麗になると、とっても気持ちがいいし、思考もクリアになってストレスフリーです!いい事ずくめ!
ところがどっこい…
思考がクリアになったせいで、逆に新たな悩みごとに目が向いちゃうんですね。そうすると、部屋が汚いことによる不快感よりも、もっとひどい不快感が襲ってくるわけですよ。
それを阻止するために、自分の中のナイトくんがあえて片付けられないようにしている、と。より不快にならないように、部屋が汚いという不快感でフタをしてくれている、ということのようです。
これは無意識下による心の防衛反応でしょうか。
ナイトくんの働きは「認知の歪み」とも表現されていました。こちらの方がしっくりくる。
あの有名な「コップに水が半分入っている」のを見て「半分しかない」と考えるか「半分もある」と考えるか、ってやつですね。
ほかにも、子供の頃から「片付けなさい!」と親に厳しく言われて育った場合にも起こるらしいです。この場合、片付けてしまうとどうなるか?
なんだか急に、核心に迫り始めた感じしますね。
片付けてしまうと、昔の親子関係の傷を思い出してしまい、心が傷つけられてしまう。だから、片付けられないように、ナイトくんがあえて働きかけてきていると。守ってくれてる?ナイトくん、いいヤツなん?
たしかに、そんな気がしてきました。
なんか、心理学っぽくなってきた!
「時間がない」に隠された理由とは?
ここもねぇ、興味深い。
っていうかわたしたちって、時間がないですよね?常にそれを理由にして、いろんなことができてない気がするのはわたしだけ?
勉強とかダイエットとか、
いつだってコレだけどね!
恥ずかしい…けど時間がない…
たしかに、情けなさまでいい感じに隠してくれてる気がする…俺のナイトくん…優しい。
「お金が貯まらない」に隠された理由とは?
今は妻が勝手に貯めてくれてるので、私は左団扇で何もしてない。けど、独身時代はずーっと思ってた。マジお金貯まんねぇわ!って。
18〜20歳頃、働き出してすぐのときは結構コレ思ってた。これ、著者は母子家庭で育ってて、私も母子家庭で育ったから、そういう面で共感しているところはある。
あの罪悪感はなんだったんだろうねぇ。
仕送りするために働き出したのに、仕送りがキツくてやめたくなるんだよねぇ。そのせいで私が火の車になっちゃって、仕送りしたお金を返してもらうときとか、やばかったなぁ。お小遣い制のほうが気が楽でいいわぁ。ベアはしてほしいけど。
なるほどー。ここはかなり分かりますね。
あの当時、例えば自分のお金でパチンコして大負けしたり、大勝ちしたり、いずれにせよ自分のお金なのに、何だか消えたくなってました。不謹慎な気がして。勝っても負けても。しかし、なんであんなにバカみたいに打ってたんでしょうねー。
無駄遣いしたら、なんかとんでもないことをしでかしているような気になってました。今では多少落ち着いたので、そこまで思わんけども。
自分の親も、仮に、私のそういう姿を見たところで、おそらく何かを言ってきたりはしないんでしょうけどね。そういうモラハラみたいなことをする親ではなかったから。なのに、なんででしょうね、この何ともいえない気持ちは。
まぁ結局、「お金がない」ほうが傷つかずに済んだのかもしれません。お金が欲しくて働いていたはずなのにねぇ。ナイトくんへの理解が、この問題の解決になるんでしょうなぁ。
ナイトくんはナゼ生まれたの?
この「ナイトくん」は、どうやら幼いときに生まれることが多いようです。
やばいですね。
このへんで、泣きそうになってきました。
どんな人だったら、ナイトくんが生まれるのでしょうか?
私の場合は、2、3番目かな?
今思えば…って感じですけどね、当時はよくわからんかったからなぁ。そんなもんですよね。そんなもんって今だから思えるけど、中学、高校あたりでは、心の中はすさんで、荒れてたかもなぁ。
これは、毒親とか機能不全家庭ではない人の場合でも起こるようです。例えば、次のようなケース。誰にでもありそうだな。
私の場合、
「完全に放任だった」
「いつも親の期待に応えようと必死だった」
「きょうだいとうまくいかなかった」
「きょうだい間で親の態度に差があった」
の4つ以外の全てに当てはまった!
ビックリしてます!
一体何人のナイトくんが生まれたんだよ…
って思ってたら、ナイトくんは数人から十数人いるそうです。それぞれの問題や悩みごとに分業制がしかれているようで、なんかすごい縦割り社会みたい。僕の心、大丈夫?心配になる。
ナイトくんを探してみて
さっきのいろんなケースをみて、結構当てはまる人は読んでみてはいかがでしょうか?
ナイトくんとの対話、自己との対話により、いろんな悩みの解決のヒントが見つかりそう。ナイトくんと自分の関係性がみえてきたとき、何かが弾ける感じがしました。
何より、泣きそうになります。
珍しく、Amazonのレビューも絶賛でしたね。
読後は、少しラクになりました。
読んでよかった一冊です。
「ナイトくん」という新しい考え方、良きです。
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