【最速解説】GIGAスクール 自治体ピッチ 事前説明会模様
急遽、GIGAスクール 自治体ピッチに関する事前説明会がYouTubeでライブ配信されるとのこと。5分前にしったので、焦ってバタバタしながらアクセスして視聴しました。
※GIGAスクールの自治体ピッチについては、2/28の事務連絡として、GIGAスクール構想の実現についてにUPされていますので、概要はそちらをご覧ください。資料(PDF)はこちらです。
結構、重要な内容だと思ったので、好評(?)の最速解説をやってみます。お前がどの立場で解説をするんだ、というツッコミはもう知らない振りをします。
※既にオンデマンド配信もされているので、文字起こし機能使えば解説意味ないかも。なので、より詳しくはこちらご覧ください。
まあ折角メモしたので書かせてください。46分の動画ですが、こちらなら5分で大枠掴めまっせ。
説明者は?
文部科学省から3名。内閣官房IT総合戦略室から1名。メインで話されたのは、文部科学省は情報教育・外国語教育課の髙谷課長、内閣官房IT戦略室の吉田参事官でした。
呼ばれているのは、質問者の会社名聞いているとPCメーカと通信事業者のようです(アタシも通信事業者だけど呼ばれていない、対象は携帯キャリアですかね)。
自治体ピッチの趣旨と背景
内閣官房IT総合戦略室の吉田参事官が説明してくれています。
・GIGAスクールは、政府としても1丁目1番地の重要政策
・そのため、GIGAスクールを成功させるよう、文科省だけでなく、経産省、総務省、省庁連携の意味でも内閣官房も参加し頻繁に打合せをやっている
・今回の自治体ピッチは、GIGAスクールのうち情報端末の部分がメイン
・情報端末を企業からのメニューを提示し、それを詳しく説明することで、自治体が選びやすくしたいし、共同調達的にボリュームディスカウントできるのではないか。
自治体ピッチの概要
・大きく「メニューA【基本パッケージ】補助金上限4.5万円が目安」「メニューB【応用パッケージ】4.5万円を超えて活用が促進できるもの」の2つの区分けで考えている
・これまでも文科省が東京・京都でICT活用フォーラムの実施、これから経産省のキャラバンなどもあるがネット越しでもやる
・3/18と3/27の11時~16時でYouTubeでライブ中継する
・各社からプレゼン10分・質疑10分でやる
・質疑はSli.doでやる予定
・既に教育ではなく自治体では行っており、そこでは質疑なども盛り上がったし、質問を見るだけで他の自治体が何を悩んでいるのか、気にすべきところが分かる、というのも評判だった
・後日、メニューを紹介するWEBにもこの動画が公開される予定
・ちなみに今回は新型コロナウイルスの影響もあるので、無観客試合の可能性もある
自治体ピッチにおける提案事項
ここからは文科省の高谷課長にバトンタッチして説明開始。
・自治体がどのような学習者用コンピュータを調達すべきかを悩んでいるなか、できるだけ情報提供・共有をしていきたい
・メニューは基本パッケージと応用パッケージで、基本パッケージは補助上限の4.5万円を目安に設定
・4.5万円の範囲を改めて共有すると以下の通り
・学習者用コンピュータ(端末を学習者用コンピュータとして適切に運用するために必須のキーボード、必要最低限の端末管理(MDM)ツール、無料の1~複数年の保証契約(補償等の費用も含む) を含む)および、機器の運搬搬入費、機器の設置・据え付け費
・上記のうちパッケージの価格に含まれず、別途見積もりが必要なもの(地域によって価格が異なる運搬費など)がある場合は明記
・補助対象外となる「有償のソフトウェア」「有償の保守・保証契約」等は含まない。これらが含まれる場合は、応用パッケージ。
・端末・アカウントの設計/設定作業については、校内通信ネットワークに接続して端末およびアカウントを運用するために必要なものとして、「校内通信ネットワーク整備事業」における「初年度に必要なネットワークの設計・調査費用」に含まれるため、本パッケージには含まれない
・無償のサービスや製品はそもそも無償なので補助対象ではないが、自治体が選定する際にイメージしやすくセットで提案するのはありがたい
・ただ、予算の適正執行の観点で問題がないようにする必要がある
・無償だと言ったからには最後まで無償だと責任を持つ必要がある
・例えば、無償部分を抜きにしたものが販売されており、それと価格差がつくなどがあると無償とは言い難い部分もあり、そこは責任をもって対応いただきたい
・文部科学省が提示した標準仕様書は絶対的な最低基準ではない
・ただ、カメラとタッチパネルは強く推奨したい
・メニュー提示の際にオープン価格は可だが、教育委員会が調達をしやすいようにしたく、その意味で価格は極めて重要な要素なため、価格も提示を検討してほしい
・コンピュータだけでは活用が難し面もあり、通信環境・クラウドとセットで考える必要がある
・そのため販売事業者やSIer、例えば通信事業者との一体提案などもお願いしたい
・校内LANや校外ネットワークとのセットでの提案も自治体にとってありがたいのではないか
・都道府県の共同調達は推奨しているが必須ではない
・ただ、このピッチの延長でメニュー提案することで大量調達と同様の効果もあると考えている
・応用パッケージは4.5万を超えての提案で、実績があるものが望ましいが、そこに囚われず自治体にとって分かりやすく魅力的な提案であるとありがたい
・基本パッケージのみ、応用パッケージのみの提案は可
質疑応答
Q. ピッチやメニューのホームページはどこに載るのか?
A. ピッチはYoutubue。WebはICT CONNECT 21の情報発信の範囲で提供予定。
Q. 基本パッケージはPDFでA4程度の情報のみか?
A. A41枚はあくまでピッチを紹介する資料で、プレゼン資料は別でOK。
Q. コンピュータ以外の部分の提案も入れるのはアリか?
A. 是非お願いしたい。ただ、自治体が理解し受け入れやすいように、補助金の対象内・対象外はしっかり明記して欲しい。
Q. メーカなので販売店経由になり、コンピュータ以外は販売店が調達する。そのため、通常は価格は提示できない可能性が高いが、ピッチに参加して良いか。
A. 参加は構わないし状況は承知しているつもり。ただ、希望としては価格は提示して欲しい。価格がない場合はかなり丁寧に説明していただけたらと。
Q. 先ほどの質問と同様に販売店がいることから価格の説明が難しい。
A. 価格がないと、自治体としては選定に際し理解しにくいのではないかとは思う。強制はできないので、できうる限りそのようにお願いしたい。
Q. 基本メニューだけ応用メニューだけは可能か?
A. 可能。
Q. 端末が何種類もあるが、1メーカで複数枠はありか。
A. 提案はメーカはもとより、メーカだけでなく販売店やSIerや通信事業者とのコンソーシアムなどを想定。コンソーシアムごとに1コマ、と考えている。
Q. 販売店が紹介することもありか?
A. 販売店もコンソーシアムの1つに入るものだと思っている。その意味で販売店がコンソーシアムの音頭をとって提案するのはアリ。
Q. 応用パッケージについて、補助金対象の内外を明記する必要があるのか。
A. 補助金対象の内か外かはしっかり明記して欲しい。
Q. 18日と27日に向けて、今後のスケジュールは?
A. まずは参加意向の確認をするので、希望の日にちとコマ数を聞くのでそこで詳細案内する。コマ数が日にち以上の場合は、日にちを増やすか調整いただくことになるかも。
Q. 当日の中継は誰もが見られるのか?
A. 視聴は制限しないので誰でも見られる。周知先は教育委員会になるので教育委員会の参加メインになると思う。勿論、皆さんのほうで広く周知もして欲しい。
Q. メーカの立場としては価格は出せないかも(質問ではなく宣言?)
Q. 当社は価格も含めてしっかり提示して、自治体が選択できるよう透明性を出していきたい。その場合、パートナー会社の登壇でも良いか?
A. OK。教育委員会にとって分かりやすく選定しやすい情報を提示できる人に登壇いただきたい。1人じゃなくてもOKだし、現場で活用している方でもOK。
Q. プレゼンの順番や待機時間などはどう考えているか。
A. ある程度コマ枠を明示し、順番なども調整していきたい。
おわりに。個人的な感想。
これまで文科省が、この手の説明会をライブ中継することはほとんど無かったように思えます。
IT総合戦略室と連携しているから、というのもあるとは思いますが、本気度を感じ、またこうやって情報公開する姿勢に、地味に感動しました。
「そんなのイマドキ普通でしょ」という感想の人もいるかもですが、国や地方行政ではそう簡単ではなく、またリスクも頭がよぎったはずです。その意味でもこの取り組みはそれこそGIGAスクールらしく、拍手を送りたいと思いました(どの立場で言っているんだというツッコミは(以下略))。
また、とにかく教育委員会に分かりやすく伝えたい、という意思もビシビシ感じられたのも、なんか嬉しかったです。
よーし、自分も頑張るぞー!!
※当社も一昨日「GIGAスクールパック」を発表しています。文鎮化をぶっ潰します!