入試問題を意識した模試の活用法その5
四谷大塚でしたら6~7月から、首都もしでしたら9月から範囲が特定されない総合力を試す模試になります。模試は現状の成績を見るために活用するものですが、それだけでなく入試本番を見据えた取り組みも出来ます。
そこで5つのポイントを通して入試問題を意識した模試の活用法を、四谷大塚の合不合テストを例にして提示します。
今日は時事問題についてです
5,時事問題
このテーマは明日の模試では参考になりません。模試に時事問題を組み込んでくるのは9月以降が多いからです。しかし、9月以降の模試では問題を通して時事問題対策を、さらにそこから志望校対策に利用して下さい。
模試を主催する側も周囲の評価を気にします。よい模試であれば多くの人が受けにきます。社会科であれば時事問題が模試の評価の1つといってよいでしょう。そこで模試では来年の入試で狙われやすいテーマを大問に組むことが多いです。つまり、模試で出た時事問題を対策することがそのまま志望校対策につながる可能性が高いのです。
模試に先駆けて時事問題の対策をすることもできます。上手くいけば成績を上げて自信をつけさせることもできます。ただしこれには注意が必要です。成績を上げたとしてもこれは先取りによるものであり、いずれみんな対策を進めるということです。つまり入試本番では同じ条件になることを忘れないで下さい。それでも社会科で自信を持たせたい、時事問題を先に取り組んで志望校対策をいち早く取り組みたいのであれば早い段階での時事問題対策はよいと思います。
以上から入試本番や模試で注意することは以下の点です。
●模試で出題された時事問題のテーマを参考に時事問題対策を進める
●時事問題対策を進める時期にはそれぞれ一長一短があることを心すること
以上、入試問題を意識した模試の活用法でした。あくまでもここで紹介したのは机上のものです。大事なことは実際の模試や入試本番で実行することです。そのことを忘れず模試や入試に臨めるよう日々の学習に取り組んで下さい。