2025年入試の時事問題を考える その6
無料公開記事その6です。
時事問題として扱われるかは未定ですが、もし佐渡島が世界遺産に登録されれば来年の入試で出題される可能性が大きく高まります。それを見越して紹介します。
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2025年入試の時事問題を考える|田中則行 (note.com)
(4)佐渡島世界遺産(可能性)
もし佐渡島が世界文化遺産に登録されたら、2025年入試では世界遺産を扱う学校が多くなる可能性は十分にあります。新しい世界遺産の登録がなかったためここ最近大問での出題はそれほど多くありませんでした。ですので、世界遺産に登録されると多くの学校で出題される可能性が高くなります。
ではどのような出題が考えられるでしょう。
①佐渡島(新潟県)の地理・歴史
シンプルな出題は佐渡島や佐渡島が位置する新潟県の地理もしくは歴史でしょう。
前者は佐渡島の地形や産業を通して日本全体に視点を広げていくといった出題が考えられます。しかし、佐渡島の地名など直接的なことを聞くことはほとんどないでしょう。よく市販の時事問題集は時事問題について詳細な解説をしてくれます。読み物としてはとてもありがたいのですが、中学受験で出るかというとほとんど出ません。そういう細かいところに囚われず、これまで習ってきたことの復習を徹底しましょう。
後者は古代~現在までの佐渡島、新潟県の歴史を振りにしたテーマ史の問題が考えられます。少し細かい部分が聞かれるとしたら上杉謙信くらいでしょう。こちらも細かいところに囚われず、授業で習ったことの復習を徹底しましょう。
②日本の世界遺産
佐渡島を含む日本にある世界遺産に関する問題を出す可能性が非常に高いです。今回佐渡島が登録されると日本の世界遺産は26になります。しかも、地理分野と歴史分野のいずれにも結びつけることのできる汎用性の高いものばかりです。日本にある世界遺産を学習しながら、これまでの授業で習ったことを復習し直すとよいでしょう。
また、世界遺産の登録を行うUNESCOを含む国際連合の機関も押さえておくとよいでしょう。
世界遺産は幅広い問題作りができるテーマです。先程も述べたとおり、それぞれの世界遺産と、それに関係する既習事項の定着を図りましょう。