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腹が立って初めて、自分が大切にしてることに気づいた
は?? いま、何て言った?
先日上司とのやり取りで、怒りを覚えました。詳細はカットしちゃうけど、騙し打ちペンディングをされたと感じ、「なんて不誠実だー!」と憤っちゃった。
じゃあその場で、おかしいと感じたところを論破したのか。いいえ、そんなん全然できません。くわぁっと感情が込み上げ、自分の気持ちの勢いに翻弄されてた。それでなのかなー。言葉でどう表現したらいいのか、瞬時に出てこなくて。
「バーカ、バーカ。信じられん、アホちゃう」。咄嗟に浮かんだのは、幼稚な罵詈雑言。これじゃ子供のケンカと同じ。ゆえにわたしは口をつぐみ、胸のうちにひっそり気持ちを収めました。
それじゃあ、もう心の中はスッキリしたか。幾日も経ちましたが、全くもってしてません。思い返しても感情がリアルにぶり返す。ああでもない、こうでもないと、こねくり回すように考えてます。わたしはネチッこい性分なんだぞー。
振り返って思うのは、わたしは何に怒ってるのか。よーくよーく考えると、どうも不誠実じゃない。上司の愛情がないと感じ、上の立場たるものなのにありえん!!と激昂してた。
「愛情て…へ?」と読んでるあなたは思ったかもしれません。そんな気にかかるところかなーって。
あくまでわたしの私見だけど、思うのです。仕事とはいえ上司なら、部下を大切に思う気持ちと、それぞれの未来へ配慮する思いを持て。指示を出す役割とは、相手を容易に傷つける方向づけもできるんだから。
思いや状況を察するとは、そりゃ完璧にはいつまでだって出来ないけど。とはいえ、いっぱい考えてたなら、そんな発言内容にはならないはずだ。部下を大切にする心が、組織の未来をきっと明るくするんだから。部長自らが明るい未来を断つような行動を選んで、どーすんだ。
てな具合にわたしはひとり癇癪を起こし、身のうちへマグマを溜めてた。怒りの自家発酵もしてるようで、お腹の調子が悪い。
冷静に考えれば、上司の思いは直接本人へ聞いてみないと分かりません。わたしが愛情に重きを置く価値観のように、人によって重要視している箇所は異なるはず。
…理解ある大人のフリをしました。スミマセン、納得できてません。まあ、しゃーないですよね。それだけ私自身は愛情を大切にして生きてるってことだもの。無理くり何とかせずともいいや。
カッコいい素敵な締めの言葉を、うんうん考えました。ダメ、出てこない。あるがままで行こう。
人の数だけ大切にしてる価値観がある。それぞれに持ってていい。意見がぶつかる時もある。ときに衝突し、腹立つこともある。腹が立って初めて、自分の大切にしてるものに気づくこともある。きっとそういうことなんだ。
では また