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周りがあまりに楽しそうに笑うから、「ま。いっか」と思ってる

「そなたが落としたのはこの金の斧か?銀の斧か?」
イソップ物語のひとつ、“金の斧 銀の斧”の有名なセリフです。

自分の選択がこの物語に似てるなーって、ある日思って。わたしは金でもなく、銀でもなく、自分の斧を選んでる。その選択なら後々にいい思いをするんじゃないの? そう思いますよね。だってそういう物語だもの。正直わたしもそこを狙ってます。

ババを引くようにハズレの選択をしたら、神さまだか何だか分からないけど、何かがいいものが巡らしてくるはず。うっすら期待してしまう。だからあえて選んでます。

あともう一個、理由があって。それは見て見ないフリができないから。こう書くと良いひとぶってる感じがして、ゾワゾワするけど。ただの性分です。気づいてしまったら、気持ち悪くて放り出せない。

さて、そうまでして選んだ自分の斧のような選択は、何かをもたらしたか。ううん、全然。やっぱりどこまで行っても、自分の斧。思ってたのと話が違う。見方によっては金の斧に見える…そんなわけあるか!勝手に怒りモードです。

敬遠されがちな面倒仕事。責任重めなわりに、誰かがすればいい仕事。でも誰かがしなくちゃ。誰かが引き受けないと。そんな仕事ありませんか? なぜかわたしの目の前によくぶら下がります。「えい!クソっ」て引きちぎるように引き受けてしまう(口が悪い)。

あーわたしバカだ。うなだれて仕事します。昨日も書きましたが、わたしはひとりぼっちが嫌いです。だからぼっちにて取り組まざるをえないもんなら、自分へ呪詛をかけるかのように、真っ暗な気持ちでやるのです。

そこまでイヤなら、はなから引き受けなきゃいいじゃん。あなたは思ったかもですね。そうなんですよ。ホントそう。でも最初に書いた「いつか金の斧を呼び寄せるかも」という淡い期待と、「寝覚めが悪いほど、見てみないフリができない」が強烈で、過去も散々痛い目に遭ってるのに、引き受けてしまう。自分で自分の嫌いなところ。

こんなわたしを周りはどう見てるのか。かつては鎮痛な面持ちで、わたしの話に耳を傾けてくれてました。「無理しないように」「我慢しないで」。そんな声かけが多かったかも。

いつからだろう。反応が変わってきて。
「うん。うん。ゴメン。笑っちゃいけないと思うんだけど…アハハハ」なんて。爽快に笑い飛ばすではないですか。わたしは唖然です。わたしの話術が変わったわけでもなし。謎でした。

ある時のこと。先輩がわたしに向かってつぶやいた言葉があります。
「(経過の)途中には『もうできない!ムリ!」てガチで文句言ってるやん。でもあんだけ言ってたわりに、最後はなんとかしてくるし。ただ聞いておけば良いんだなと思った」
わたしを信頼してくれてるような。でも、おざなりにされてる感もあるような。微妙な顔で先輩の話を傾聴です。

まぁ、でも。みんなホント楽しそうに笑うんですよね。この前も後輩がケタケタ笑ってて。この子って、こんな表情もするんだな。思わずぼんやり眺めてしまった。後輩の笑ってる顔を見てたら、ストンと力が抜けてく。ホッとすらしました。

わたしは身体を張った芸人にように、話題を提供したってことかな。いや、わたしは芸人じゃなく、薬剤師だ。ふるふる頭振り。だから苦笑いと共にだけど、「こんだけ笑ってくれたら、まいっか」と思ってるのでした。

では また


本日は#みんなで書く部 の企画、#これがわたしのいいところ をテーマに書きました。

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