原稿仕事の合間にコーヒーブレイク
「フリーランスライターのブツクサひとり言」第15回
原稿仕事の合間にちょっと一息。
私はコーヒーを淹れます。
インスタントではなく、豆をミルで挽いて、その都度淹れるのです。
ミルで豆をガリガリ挽いているときから、すでにほどよい気分転換になります。
好みはキリマンジャロの中挽き。ペーパーフィルターを敷いたドリッパーに、挽いた豆を移す。
1杯用のミニポットから熱湯を注ぐと、新鮮な豆ならフワっとドーム状に膨らんで、ほろ苦い香りを放つ。この瞬間が好きです。
カップを両手で包むようにして、PCの前に戻ります。
書き終えたところまでゆっくり読み返しながら、褐色の液体を喉へ流し込む。
この十数分の休息の中で、ふと新しいフレーズが浮かぶこともあります。
仕事に追われているときほど、敢えてこのような時間をつくるようにしているのです。