腸内フローラのキーマン!?【日和見菌①】
こんにちは!ユイです。
めっきり寒くなりましたね。冬は運動不足や身体の冷えからどうしても便秘がちになってしまう季節。もしかすると、腸内環境が悪玉菌優勢になっているのかも??そんな時、腸内フローラバランスのキーマンとなり得るのが腸内細菌の中で圧倒的な割合を占める日和見菌です。今日は日和見菌の役割と種類についてご紹介します。
日和見菌の役割
腸内フローラの黄金バランスは悪玉菌、善玉菌、日和見菌それぞれ1:2:7の割合。しかし菌も生き物です、腸内では悪玉菌と善玉菌の縄張り争いが日々繰り広げられ、食事・生活習慣・気温の変化・ストレスなどの影響でそのバランスは常に揺らいでいます。
日和見菌は、その名の通り情勢が有利なほうへなびく性質を持っているため、善玉菌が優勢な時は善玉菌の見方について発酵活動や病原菌の感染予防を行い、悪玉菌が優勢な時は悪玉菌の見方となり腐敗活動や有外物質の産生を行います。
腸内細菌の一群が状況に合わせて働きを変える様は、まるでオセロゲームのようですね!
日和見菌にはどんな種類があるの?
日和見菌は腸内細菌のうち悪玉菌でも善玉菌でもない菌の総称を指し、その種類も様々ですが、腸内に限らず室内や肌の上など、私たちの身の回りのどこにでも存在しているといいます。日和見菌の中でも特にメジャーな菌がこちらです。
■ブドウ球菌
黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、腐性ブドウ球菌など病原性を持つ菌が有名ですが、これ以外は病原体から体を守っています。
■ユウバクテリウム
食物繊維を餌にして酪酸、酢酸、乳酸、ギ酸などの代謝物を作ります。
■レンサ球菌
乳酸菌の一種になるものもありますが、C型肝炎患者の腸内ではアンモニアを生産することもあり、腸内環境悪化を招くこともあります。
■バクテロイデス
基本的に病原性はありませんが、免疫力が低下して増えすぎるとさまざまな感染を起こすこともあります。
引用元:「自力で免疫力を上げる腸の強化書」宝島社/藤田紘一郎
善玉菌の種類について紹介している記事はこちらからご覧いただけます↓
腸内細菌の大多数派である日和見菌には、まだまだ知られざる働きや秘密がありそうです。
他にどんな日和見菌がいるの?日和見菌を味方につけるにはどうしたらいいの?
次回も日和見菌をテーマにお送りいたします!
参考:健康長寿ネット/腸内細菌叢(腸内フローラ)とは/公益財団法人長寿科学振興財団