Lomokie Diary #50🇬🇭「世界環境デー2024🌍【前編】」
世の中には「世界〇〇の日」が溢れていて、ガーナの人たちはそれが大好き。
「世界月経衛生デー」には必ず月経教育をするし、「世界手洗いデー」には必ず手指衛生の指導をします。日本よりも季節の変化が少ないからこそ、こういう機会を大切にしているのかな?と勝手に推測。(日本だったら、夏に熱中症の指導をしたり、冬にインフルエンザの指導をしたりする)
そして毎年6月5日は「世界環境デー」らしいです。ネットサーフィンをしていたところ、たまたま見かけました。
今回の記事は、偶然にも(まるでこの日に合わせるかのように)先日からリサイクル啓発活動をしているよ、というお話の【前編】。
1.TLM(教材)作成
「プラスチックごみ回収プロジェクト」を促進するにあたり、ごみの分別やポイ捨て・リサイクルやアップサイクルについてちゃんと伝えたいと思い、そのための教材を作成しました。
教材作成の材料は、「スンヤニのリサイクル工場やアクラのアップサイクル工房で見たもの・聞いたこと」です。ガーナで行われている取り組みを紹介することで、リサイクルやアップサイクルを身近に感じてもらえたら嬉しい↓
そしてできあがったのが、こちらの動画と紙芝居。動画のねらいは、動画を観た人がプラスチックごみのリサイクル工程を知り、興味を持つこと。回収されたピュアウォーターの袋が黒いビニール袋に変身するまでを描いています↓
紙芝居のねらいは、紙芝居を聴いた人がごみの分別・ポイ捨て防止・リサイクルやアップサイクルの重要性を理解すること。マイクロプラスチック問題(ポイ捨てされたビニール袋がボルタ川まで飛んで行ってティラピアがそれを食べちゃうかも🐟)にも触れています↓
首都アクラのアップサイクル工房で買ったこのバッグも、立派な教材です。子どもたちがアップサイクルに興味を持つきっかけになるといいな↓
子どもたちの反応が楽しみ!
2.PLC(職員研修)
今後の活動を進めるにあたってまず大事なのは職員全体で理解を共有することと考えました。教材作成を終えてまず実施したのが、PLC(Professional Learning Community)と呼ばれる職員研修。活動先の学校では、毎週木曜日の午後にこのPLCが行われることになっています。
研修のトピックは、『プラスチックごみ回収プロジェクトの進捗報告』と『作成した教材の紹介』です。
先生たちからは、「ポイ捨てされたプラスチックごみが側溝に溜まると、排水が滞るし不衛生だよね」「マイクロプラスチックの影響で魚が死んでしまったら、漁師さんも私たちも困るよね」「そのアップサイクルバッグ素敵だね。クリエイティブアーツ(日本でいう図工)の時間に子どもたちにも見せたいから貸してほしい」などと様々な意見が出て、私も勉強になりました。
3.子どもたちへの指導
職員研修の後は、いよいよ子どもたちへの指導。効率よりも効果を重視し、全校集会ではなく1クラスずつ実施させてもらうことになりました。(幼稚園生から中学生まで、計17クラス)
長くなりそうなので【後編】に続きます。
実を言うと、ここ数週間ほどなかなか最後の一歩(担任の先生に各クラスでの指導の時間をもらう交渉をする)が踏み出せない「足踏み期」が邪魔をしていました。だって、雨季で涼しくなってきたとはいえ晴天時は暑いし、人前で授業をするというのはそれなりに心構えが要るし、他にもやらなきゃいけないことあったし、全部で17クラスもあるし。
そんな時にネットでたまたま見かけた「世界環境デー」。椅子から腰を剥がし、ようやく子どもたちへのリサイクル啓発を実施するに至りました。
ありがとう「世界環境デー」!!
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これからも気の向くままにちょbitずつ投稿していきますので、ガーナでの暮らしについて、一緒に知っていってもらえたら嬉しいです。
JICA海外協力隊 2022年度4次隊 まこし
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